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展覧会レビュー
村田真/原久子
4/16-4/22
夢見るタカラヅカ展 TAKARAZUKA: THE LAND OF DREAMS
4/17〜6/20 サントリーミュージアム天保山[大阪]
夢見るタカラヅカ展 TAKARAZUKA: THE LAND OF DREAMS
私自身は宝塚歌劇の舞台はいまだ観たことがない。西山美なコ、蜷川実花、森村泰昌、横尾忠則、やなぎみわといった面々のなかでは、西山の宝塚への愛の深さがもっとも伝わってくる。いつもの彼女の作品と変化ないのだが、ナゼなんだ!?やはりヅカファンだからだろうか?!
宝塚歌劇の資料展では、日本各地の舞踊をきちんと調査して撮られた映像が面白い。しかし、「どうやってこんなになっちゃったの」という舞台にその調査をふまえて仕上げていて、宝塚の奥の深さを未体験の私としては頭をかかえてしまった。でも、想像していたよりステキな展覧会でした。

[4月16日(金) 原久子]
写真新世紀 大阪展2004
4/14〜5/9 海岸通ギャラリーCASO[大阪]
写真新世紀 大阪展2004
6人の入選者たちの作品と、2002年度のグランプリ受賞者吉岡佐和子の個展が同時開催されていた。吉岡は堂々と大作を出しているが、新作のデジタル技術を駆使したコラージュ作品より、むしろ旧作のほうが私は個人的には評価できる。小手先の技術は、大きく引き延ばしてしまうことで、小さなものに見えてしまう。今回のグランプリ内原恭彦がこれからどんな作品をつくってゆくのか、期待したい。
[4月16日(金) 原久子]
三浦洋子展
4/14〜25 海岸通ギャラリーCASO space D[大阪]
薄い布を重ねては絵具を塗っているためモワレができて視覚を揺り動かす。繊維の張り具合などで、観る角度によって、まったく異なる表面が出てくる。複雑な視覚体験がマシンに頼らずともできる。作家本人もおられたので、いろいろ質問をしてしまった。
[4月16日(金) 原久子]
伊庭靖子展
4/3〜5/15 ノマルエディション/プロジェクト・スペース CUBE & LOFT[大阪]
伊庭靖子展
ペインティングとシルクスクリーン版画を出品。ソファ、枕などの寝具……。さらりとした表面と、柔らかな弾力を視覚で感じる作品たちは、淡いピンクともベージュともつかない色味。以前の果物などを裂いた中身のはじけるみずみずしさとは対極にあるが、穏やかな心地よさを伝えてくれる。
[4月16日(金) 原久子]
垣谷智樹展
4/17〜5/15 児玉画廊[大阪]
1週間前に東京展が始まったが、本拠地関西では映像も出品。ドローイングはカミソリや、クルマや自転車などのmobile(自由に動く、可動式のもの)が頻繁に登場する。カミソリで切り裂いた部分が道となっていたり、垣谷の魔法の指先から新たな作品が次々と生み出されていく。
[4月17日(土) 原久子]
栄光のオランダ・フランドル絵画
4/15〜7/4 東京都美術館[東京]
栄光のオランダ・フランドル絵画
会期が始まって最初の日曜の午後、さぞかし混んでるに違いないと覚悟して行ったら、そうでもなかった。やっぱり人気展は早めに見るに限る。作品はウィーン美術史美術館からの借りもので、ルーベンスもレンブラントもあるけれど、目玉はなんつったってフェルメールの「画家のアトリエ(絵画芸術)」。ぼくのいちばん好きな絵なんです。10年ほど前、ウィーンで最初に見たときはずいぶん黒ずんでいたけれど、昨年プラド美術館で再見したときは、洗浄したせいかすっかり明るくなっていた。今回の印象も明るくのっぺりしていて、まるでコピーみたい。まさかね。
[4月18日(日) 村田真]
イメージをめぐる冒険
4/13〜6/27 横浜美術館[神奈川]
イメージをめぐる冒険
出品作品のほとんどは館蔵品。別に開館15周年記念だからといって、他館から作品を借りて企画展を打つ必要はないし、いや15周年であればなおのこと、自前のコレクションを工夫して見せてほしい。その点では異議はないのだが、どうせやるなら全館使ってもっと大々的にやってよね。なんか腰が引けてる印象だ。
[4月21日(水) 村田真]
百花繚乱
11/29〜6/23 池田満寿夫美術館[長野]
百花繚乱
おやじ雑誌の取材で、長野市松代町にある池田満寿夫美術館へ。松代城趾に隣接する三角形の敷地に、瓦屋根の和風建築が建つ。開館は1997年。その前月に満寿夫、63歳で急逝したという運命の美術館だ。コレクションは版画を中心に約1800点。長野時代の初期油絵や晩年の陶芸、写真、資料なども充実。そのなかから約150点を選んだのが「百花繚乱」だ。美術館の運営母体は、敷地内に店を出す小布施の栗菓子店、竹風堂。館長はよき時代の『美術手帖』『みづゑ』の編集長を歴任した宮澤壮佳氏で、半世紀以上も前に同じ長野県下の別の高校に通っていた池田満寿夫の名前を、当時から知っていたという。その後、宮澤氏は美術出版社に入り、満寿夫の本をつくったりして再びまみえるようになったんだって。やっぱり運命の美術館だ。
[4月22日(木) 村田真]
 
Index
3/26-4/1
蕗谷虹児記念館
歴史的建造物の文化的活用の可能性
a LIFE of EXPO
遠山香苗展
山岸俊之展「天虫」
高畠華宵
4/2
渡辺聡展
フェラス・ミックレイノルドス展
長塚秀人展
大浦信行「仏壇抄──死と工芸」
トム・フリードマン展
エイミー・アドラー展
戸谷成雄「射影体」
フェデリコ・エレーロ「Japanopera──Vertical Thoughts」展
4/6-4/14
KPO ART MEETING Vol.1 「映像の中の芸術家たち──Artists in the Films」
村井美々個展
ココのココ
再考:近代日本の絵画
増山士郎 新宿歌舞伎町プロジェクト
森口宏一展
夜の旅 Numinous6 岩本庄司写真展
二つの情景 クリスチャン・ラッセル・オートン&原口佳子
4/15
真珠の首飾りの少女
白汚零写真展「赤い迷宮」
美の生命力と唐草展
戦後日本美術の多様な断面
堂本右美展
松山賢「きもちいいからだ」
池田龍雄展「場の位相」
志村ふくみの紬織り
小松育美展──どこでもないどこか
荒木珠奈展
4/16-4/22
夢見るタカラヅカ展 TAKARAZUKA: THE LAND OF DREAMS
写真新世紀 大阪展2004
三浦洋子展
伊庭靖子展
垣谷智樹展
栄光のオランダ・フランドル絵画
イメージをめぐる冒険
百花繚乱



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