村田真/原久子 |
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6/4-6/4 |
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YES オノ・ヨーコ展
4/17〜6/27 東京都現代美術館[東京] |
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作品はインストラクション、パフォーマンス、映像、インスタレーションといろいろあるが、要するに「IMAGINE(想像せよ)」ですね。「イマジン」というと聞こえがいいけど、どれも「概念操作」というか「発想の転換」を促してるわけで、体のいい「トンチ」といえなくもない。トンチついでにいえば(だれかが指摘したかもしれないけど)、タイトルを英訳すると「YES YOKO ONO」になり、YESだけじゃなくNOもあって、あいだに横尾(YOKOO)さんが割り込んでくる。すごいな横尾さんて、人の展覧会にタダノリしちゃうんだもん。
[6月2日(水) 村田真] |
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やきものとしつらい
5/21〜6/11 ギャラリーMAKI[東京] |
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暗いギャラリー。スポットライトの当たったテーブル上の穴だらけの陶器に近づくと、足もとに腐葉土が敷きつめられていることに気づく。陶器の「やきもの」が柴田眞理子、腐葉土の「しつらい」が上野雄次の作品。工芸的でない工芸の工芸的演出。
[6月2日(水) 村田真] |
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村上隆展 サトエリKo2ちゃん
5/24〜6/5 小山登美夫ギャラリー[東京] |
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サトエリこと佐藤江梨子がフィギュアのKo2ちゃんのポーズでパシャリ(いまどきシャッター音はしないか)。もともと村上のフィギュアは、平面でしかありえない漫画的表現をムリヤリ立体化したものだから、それを生身の人間が再現するのは二重の意味でアクロバティック。それができるのもサトエリならではのこと。小山くんでは絶対に不可能だ(見たくもないけど)。
[6月2日(水) 村田真] |
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高橋友展
5/17〜6/5 ギャラリーゼロ[大阪] |
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ショートケーキにフリルなどなど、女の子っぽさ満点のモティーフを臆面も無く使ってしまう高橋。輪郭線に用いている黒のエナメルが毒々しく光る。これからどんな題材に取り組んで行くのか楽しみだ。
[6月2日(水)原久子] |
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喜多順子展
5/30〜6/20 under public[大阪] |
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白いカーテンのような形状をした絵画作品《牧場》は、動物をモチーフに描かれている。影がなくて宙に浮いたような動物、影があって地にいるもの、両者が混在して配置されていて、不思議な空間が広がっている。人物を描かれた連作のミステリアスな物語性もいい。
[6月2日(水)原久子] |
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児嶋サコ展
5/11〜6/5 studio J[大阪] |
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インスタレーションやオブジェに加えて、最近の展覧会ではドゥローイングやペインティングも頻繁に登場するようになった。今回は「戦争」をあからさまにネタにしつつ、男子のデリケートな部分をまたまた出してきた。手榴弾にしがみつく姿、銃を構える集団、どれもこれも痛々しい。いつになったら解放され、ハッピーになれるんだろうこの子たちったら。
5月にはフランスのリール市で、街路からもなかがみえる画廊内にて、ハムスターになりきって本人がパフォーマンスをするという個展を終えて帰ったばかり。子供達にも面がわれていて街の中でも「ハムスター」と叫ばれ、田舎町のリールではかなりの話題の人物となっていたらしい。
[6月2日(水)原久子] |
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小山田徹:しあわせのしわよせ展
6/5〜7/4 すみだリバーサイドホール・ギャラリー[東京] |
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ギャラリー内に昔ながらの板塀をつくり、ところどころ開いた節穴をのぞくと、なつかしや滝田ゆうの漫画が見える。知っとるけ? 滝田ゆう(1932-90)は墨田区向島出身のチャキチャキの下町漫画家で、「しあわせのしわよせ」も滝田の言葉らしい。会期中、ワークショップやシンポジウムや寄席もあるそうだが、展示はもうひとつ仕掛けというかなにかあってもよかった気がする。
[6月4日(金) 村田真] |
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田名網敬一×宇川直宏 DISCO UNIVERSITY
6/5〜8/1 KPOキリンプラザ[大阪] |
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30代の宇川と60代後半の田名網のコラボ展はすでに2年前にもあったのだという。今回も違和感なく2人展というより、もう合体してしまって2人羽織り状態の展覧会。田名網が活動をはじめた時代にはサイケってこれを呼んだのかもしれないけど、なんだか時代にきちんとフィットしていて。頭で考えるというより、カラダで感じてしまうリズム感が若い子を虜にするのか。
[6月4日(金)原久子] |
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昇天する家具 田名網敬一
6/5〜7/19 graf media gm[大阪] |
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造形にこそしていなかったが、田名網が80年代にすでにつくっていた作品を、grafがきちんと家具にしてしまった。思いっきり妖しくてエロチックなんだけど、ねっとりしていないところが田名網敬一の個性。それをホントに完璧に空間としてつくりあげたのがgraf。お見事。 [6月4日(金)原久子] |
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