村田真/原久子 |
|
8/5 |
|
|
|
|
楽しむ空間・一歩前へ!
7/31〜9/20 宮城県美術館[宮城] |
|
|
|
|
駅前のホテルからタクシーで県美へ。「一歩前へ!」は見るだけでなく、聞く、さわる、なかに入る作品を集めたもの。でも会場に入るとき、モギリのねーちゃんに「激しくさわらないで」とクギを刺された。激しくさわっちゃうぞ。クギ刺しちゃうぞ。
出品は松井紫朗、祐成政徳、廣瀬智央、クリスティーナ・クービッシュ、ピーター・フォーゲルの5人。松井と祐成は色とかたち、クービッシュとフォーゲルは音に特化し、廣瀬は展示室にいくつかのテントを張って仕掛けを施している。なんかゆるーい展覧会だ。
[8月5日(木) 村田真] |
|
|
|
|
日本に向けられたヨーロッパ人の眼
7/25〜8/22 せんだいメディアテーク[宮城] |
|
|
|
|
毎年ヨーロッパの写真家を招いて日本各地を撮影してもらうプロジェクトがあるらしい。他者の視線で日本を「再発見」していただこうとのコンタンか。「身近すぎて見過ごしていた私たちの現在がここにある」との文言がこのことを物語る。モチーフは家庭、神社仏閣、ふつうの風景と写真家によって異なるが、みんなヨーロッパで確立した視線にゆるぎはないようだ。
[8月5日(木) 村田真] |
|
|
|
|
smtコンストラクション・ワンダーランド
7/25〜8/22 せんだいメディアテーク[宮城] |
|
|
|
|
自館のメイキングもの。図面、議事録、模型から、現場小屋、ガードマンボックスまで、なんでもかんでも見せてしまう。私にはどこがいいんだかよくわかりませんが、でもいい建築はいちばんのコレクションですね。畠山直哉の建設中の写真が美しい。
[8月5日(木) 村田真] |
|
|
|
|
釘男ギュンター・ユッカー 虐待されし人間
7/18〜9/12 栃木県立美術館[栃木] |
|
|
|
|
たしかにギュンター・ユッカーというと釘の作品しか知らないが、それにしても「釘男」(「くぎお」とルビまで振ってある)はないでしょ。とくに今回はそれほど釘の作品は多くないし、なぜか漢字の書もあるし。しかもよく見るとどの作品も1992年の制作になっている。これはサブタイトルにある「虐待されし人間」というシリーズ、というよりパッケージされた展覧会なのだ。どうやら釘を打つのは単なる思いつきではなく、人間の危機、人間の脅威を表現するものらしい。いかにもドイツのアーティスト、と感じ入った次第。
[8月5日(木) 村田真] |
|
|
|
|
ピクチャー・イン・モーション
7/18〜9/12 栃木県立美術館[栃木] |
|
|
|
|
「釘男」を見終わったあとの会場で、1枚のスクリーンに10人のアーティストによる映像が次々と流されている。まるでタレルの部屋のように日の丸の色が徐々に変色する門田秀雄の《旗》、湾岸戦争時につくられた美しくも哀しい加藤到の《SPARKLING》、ホテルの窓の前で身体を丸めてカメラ・オブスクーラのごとく外の光景を映し出す木村崇人の《Loupe en New York》、ワールドトレードセンターに激突する瞬間の映像をとらえた会田寅次郎の《作品1》、田中功起の空飛ぶ《かつら》など。「ピクチャー・イン・モーション」といいながらほとんど動かない作品も多いが、退屈な作品が少ないうえ総じて短いのが救いだ。ソファもあるしよ。私がかねがね感じていた映像作品への不満も、企画者の山本和弘学芸員がカタログのなかでいちいち答えてくれている。だからといって不満が解消されるわけではないが。
[8月5日(木) 村田真] |
|
|
|