村田真/原久子 |
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9/28-9/30 |
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さよならナム・ジュン・パイク展
6/10〜10/9 ワタリウム美術館[東京] |
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パイクさんは私にとってはモニターを用いたビデオインスタレーションや映像作品と触れた最初のアーティスト。《ケージの森/森の啓示》は今回の展示で私ははじめて観た。ビデオアートって言葉をあまり使わなくなったけど、そんな言葉を思い出してしまう人。初めてフランクフルトで姿を見かけたときもトレードマークにもなっていたサスペンダーをしていたっけ。20年近く前の対談などの映像も上映されて坂本龍一青年と話しているパイクの言葉は、とても素直に耳に入ってきた。亡くなってしまったけれど、精神はこの世に遺していったのだから、やはり尊敬すべきアーティストである。
[9月28日(木) 原久子] |
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日豪アート交流フォーラム
9/29,30 国立新美術館[東京] |
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会場となった来年1月に開館予定の国立新美術館は、想像以上に広い。空調の風が下から吹き上げてくるのには驚いた。それはともかくとして、オーストラリアと日本の交流年に際し、美術関係者が集まって現状を相互に理解するとともに、今後どんな交流を持ちうるかというディスカッションを非公開で行なった。美術館、大学美術館、オルタナティブスペースなどさまざまな立場で美術にかかわる日=17人、豪=15人が討議することに。美術館、非美術館のグループに分かれて分科会を行ない、同じトピックに関して話しをした。詳細は略すが、1日半ではあったが情報量は多く、ここがスタート地点となるような面白い試みであった。
[9月29日(金) 原久子] |
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山口聡一 More Than Paradise
9/1〜30 マジカルアートルーム[東京] |
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正方形の画面に紫、ピンク、黄緑などの蛍光色で華やかな装飾をほどこしている。どれもほぼ左右対称ながら少し崩してるところがにくい。気になったのは、なぜキャンヴァスではなくパネルに描いているのかということ。
[9月30日(土) 村田真] |
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内海聖史個展「三千世界」
9/8〜30 ヴァイスフェルト[東京] |
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奥の壁面におよそ5センチ角の正方形の支持体(こちらは布張りしてある)が整然と並んでいる。数えてみると縦22枚、横46枚で計1,000枚を超す。各画面にはさまざまな色彩で樹木のようなパターンを点描している。なかなか壮観だ。1点1時間、1日8時間つくるとして延べ4カ月あまり。ちょっと無理して1時間に4点つくれば1カ月少々でできる。この労働量から対価としての作品の価格が決められるんだろうか。
[9月30日(土) 村田真] |
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秋吉風人「私を嫌う女の脚」
9/8〜10/7 タロウナスギャラリー[東京] |
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矩形のキャンヴァスに太股から下の脚の輪郭が原寸大で描かれ、そこに渦巻きやらストライプやらドットやらが大ざっぱな筆致でほどこされている。この脚は嫌がる女から直接型どったのだろうか。タイトルを読みながら鑑賞すると笑える。
[9月30日(土) 村田真] |
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日豪アート交流シンポジウム
9/30 国立新美術館[東京] |
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前述の1日半やった会談とは異なり、こちらは公開講座。広い会場も満遍なく埋まり、関心の高さがうかがえる。オーストラリア各地で、木村友紀、志賀理江子、高谷史郎、高嶺格、照屋勇賢など日本人アーティストが滞在制作などした「Rapt!」という展覧会が開かれており、キュレーターのひとり飯田志保子(東京オペラシティアートギャラリー)からその詳細が報告された。ほかに、両国で滞在制作を経験した土屋公雄らアーティストなどの発表を含め計6名の基調報告がなされ、その後パネルディスカッションが行なわれた。前日来の討議に参加していたメンバーのみならず、継続的な人的交流や情報交換が期待される。
[9月30日(土) 原久子] |
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