村田真/原久子 |
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10/5-10/11 |
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藤原彩人彫刻展
10/6〜29 北仲ホワイト118号室[神奈川] |
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今月いっぱいで幕を閉じる北仲ホワイトの一室で行なわれた個展。陶による人体彫刻で、胴から上の男子像2体とひざを抱えた女子像2体。興味深いのは、釉薬であえて陰影をつけていること。ここらへんに作者の彫刻観が表われているような気がする。
[10月6日(金) 村田真] |
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奥村昂子“empty form”
10/7〜9 ヨシダテハウス[神奈川] |
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これも北仲ホワイトのギャラリーでの3日間だけの個展。行ってみたら、ドアの隙間からモクモクと煙が出ているではないか! と思ったら白い綿だった。まあ、だれも煙だとは思わないけどね。なかに入ると空っぽ。してみると、タイトルから察するに「空っぽ」が主役で、綿の煙は額縁か台座みたいなもんだな。
[10月7日(土) 村田真] |
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casa sugimoto
10/5〜9 杉本家住宅[京都] |
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京都市指定有形文化財の町家での展覧会。葵フーバー河野、小山穂太郎、松井利夫、村井啓哲、中西夏之、フィリップ・バルドの6作家。このステキな日本家屋には和室だけでなく、洋室もある。それぞれの部屋を活かした展示を昨年も面白く拝見した。昨年は照明と鏡で仏間の床下を不思議な世界へと変換させていた小山は、今年は井戸に仕掛けた照明のON-OFFの微妙な間や、次第に明るくなってゆく白熱灯の特性をうまく活かして作品化。松井は巨大な瓶をつくった。サウンドアーティストの村井のインスタレーションは、人が動くとそれによって畳が沈んだり、浮いたりする小さな揺れにも反応するような作品を展示。仕組みをしつこく聞いてしまったし、そのうえ、畳をガンガン叩いたりと下品な行為に至ったため、気を悪くされなかったか心配だ。
[10月9日(月) 原久子] |
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アイドル!
10/7〜2007/1/8 横浜美術館[神奈川] |
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最初の部屋に入ると、中原杏のマンガ「きらりん☆レボリューション」を素材にした展示。アイドルをめざすキラキラ目玉のキャラであふれているのだが、原画の展示は子供の目線に合わせて低く設定されているのに、平日のせいか肝心の子供がほとんどいないので妙に寒い。それは「オシャレ魔女ラブandベリー」のコーナーにもいえることで、ゲーセンまがいのうすら寒い光景は美術館の終末を予感させる。KATHY、篠山紀信は映像だし、草間彌生は展示室の片隅で自作の詩というかマニフェストみたいなものを読みあげているだけ(の映像)。西野正将はどういう理由か知らないが展示が延期されているので論外。結局、アイドルをケバい色彩で撮ったフィルムを窓や仮設壁に貼った蜷川実花(最初は篠山紀信かと思った)、人形や少女をていねいに描いた加藤美佳と川島秀明しか見るべきものがなかった。なんだ、みんな小山登美夫ギャラリーじゃないか。
[10月10日(火) 村田真] |
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ぼくらの小松崎茂展
10/7〜12/3 逓信総合博物館[東京] |
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昭和30年代に『少年サンデー』『少年マガジン』で目にした小松崎茂の口絵は、本編の漫画とはまた別の興奮を呼び覚ました。いま見ればなんともチンケな未来予想図が多かったが、当時はなんでこんなに「リアル」に描けるんだろうと、大いに絵心をくすぐられたものだ。ひょっとしたら私の最初の絵の師匠は小松崎かもしれない。展覧会としては珍しく男性客が多く、しかもぼくより上の年配者がめだつ。
[10月11日(水) 村田真] |
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