村田真 |
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4/29〜5/2 |
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特別公開 岡本太郎《明日の神話》
4/27〜2008年4/13 東京都現代美術館[東京] |
昨年夏の汐留以来のご開帳。長さ30メートル、高さ5.5メートルの超大作は、常設展示棟3階の奥の壁面にぴっっったり収まっている。記者会見のときもだれかがいってたように、まるでこの場所のために制作したのではないかと思えるほど。この特別公開にあわせて常設展示もずいぶん様変わりした。《明日の神話》に続く部屋には、会田誠の《スペース・ウンコ》をはじめ、宮島達男、ヤノベケンジ、八谷和彦ら太郎の孫の世代の作品が。でも宮島以外は寄託かレンタルのようだ。
[4月29日(日) 村田真] |
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チューリップフロープロジェクト
4/29〜30 大岡川桜桟橋からBankART Studio NYK[神奈川] |
新潟から贈られた10万本ものチューリップの花を使って、アーティストや市民が色とりどりの花の船や浮島をつくり、大岡川の桜桟橋からゆっくり川を下るという企画。お昼ごろにはBankART前の運河に船が集結し、東京からバージ船も駆けつけ(乗りつけ?)、屋根に花をのせて彩りをそえた。まあチラシのコラージュほどではなかったものの、晴天もあってまことに華やか。しかしその裏では、河川や港湾を管轄する役所の許認可を得るための折衝が何カ月も続けられたという。そうした水面下での努力があってこそ咲く花の美しさはいっそう増すというものだ。ところで、これはオフレコだけど、実は当日の朝、出発した桜桟橋のすぐ近くでドザエモンが上がったんだって。ドラえもんじゃないよ、ホンモノ。こうした水面下での栄養があってこそ咲く花の美しさはまた格別というものだ。
[4月30日(月) 村田真] |
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ペルジーノ展
4/21〜7/1 損保ジャパン東郷青児美術館[東京] |
にこブ−が遠足なので新宿まで送ったあと、朝いちばんの開館と同時に見る。おかげで久々にゆったりと西洋の古典美術を堪能できた。といっても出品は50点たらず、しかもペルジーノ自身の作品はその6割程度しかないが、それでも500年も前の絵画を新宿の超高層ビルの42階で見るというのは得がたい体験。
[5月2日(水) 村田真] |
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藤森建築と路上観察
4/14〜7/1 東京オペラシティアートギャラリー[東京] |
昨年開かれた第10回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展の帰国展。前半は屋根に草花を植えたり樹上に庵を建てたりする藤森照信のヴァナキュラ−な建築、後半は赤瀬川原平や南伸坊らと結成した路上観察学会の紹介。楽しめた。
[5月2日(水) 村田真] |
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深澤直人ディレクションChocolate
4/27〜7/29 21_21 DESIGN SIGHT[東京] |
バレンタインでもないでもないのに、なぜチョコレート? つーか、バレンタインの時期にチョコレート展やっても、単なるバレンタインのチョコレートにしかならないが。それにしても、やっぱりなぜチョコレート? と問わずにいられないのは、みんなノーテンキに遊びすぎてるからだ。唯一「なぜ?」に答えたというより、「なぜ?」と問いかけていたのは、カカオ農場で働くアフリカ人労働者を撮ったジェームズ・モリソン。被写体の艶やかなチョコレート色の肌は、チョコレートの食べすぎではなく(彼らの口には入らない)、過酷な労働の結果だという皮肉。そういえば最近、イタリアのアーティストがチョコレートで等身大のキリストの磔刑像をつくって問題になったらしいが、そのくらい突っ込まなきゃチョコレートは甘いままだ。
[5月2日(水) 村田真] |
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