村田真 |
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5/9〜5/13 |
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池内晶子
5/7〜19 ギャラリー21+葉[東京] |
ギャラリーの中央に細い糸を張り巡らせ、下に垂らしているのだが、あえて照明を落として見づらくしているので危ないったらありゃしない。
[5月9日(水) 村田真] |
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SPIRAL LIFE・吉原家の130年
4/30〜5/12 Space Kobo & Tomo[東京] |
吉原悠博といえばここ10年ほど名前を聞かなかったが、新潟県新発田市で明治以来続く写真館の末裔だったのね。その蔵から出てきた130年分の厖大な写真を1本の映像にまとめた作品。赤の他人とはいえ時の流れ、血のつながりを感じさせて感慨深いものがある。タイトルに「スパイラル」とあるのは、彼の実質デビューを飾った北青山のスペースへの思いが込められているのか。
[5月9日(水) 村田真] |
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加藤崇展
5/7〜12 ギャラリイK[東京] |
両手足をガムテープで縛って歩く。顔中に輪ゴムをかけてハムのような顔になる。こうした自虐的(自ギャグ的?)行為を映像に撮った、というより、カメラを前になにを撮るかを考えて自虐的(自ギャグ的)行為に走ったという心理はわかるような気がする。
[5月9日(水) 村田真] |
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風間サチコ展
5/11〜6/9 無人島プロダクション[神奈川] |
初めて訪れる無人島プロダクション。高円寺の場末のビルというよりアパートの3階に上りドアを開けると、なんだミヅマをやめた藤城じゃねーかよ。ギャラリーのつもりじゃなくオフィスとして借りたそうで、展示スペースは狭くて急ごしらえの印象だが、それがなんともいえない風情をかもしている。風間は旧作を中心とした木版画の展示。日本の高度成長の歪みや現代の都市の矛盾をユーモラスに掘り(彫り)下げている。木版画なのに、何枚も同じように微妙なニュアンスは出せないとの理由で、1点しか完成させないそうだ。シニカルな批判的視点とガンコな職人気質をあわせもつ希有なアーティストだ。
[5月12日(土) 村田真] |
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前田哲明──Recent Work 2007
4/6〜5/12 ヨコハマポートサイドギャラリー[神奈川] |
手巻き寿司みたいに巻いた三角錐の金属を20本ほど壁と床にリズミカルに配置した彫刻、というかインスタレーション。そう、この空間のためにつくった彫刻だから、彫刻インスタレーションとでもいうか。だからこういう作品て見る分にはゼータクな気分を味わえるけど、一方で、手間も金もかかっているのに売れないんじゃないかと心配になる。でも、もうすぐ店じまいするこのギャラリーを記憶にとどめる鮮烈な展覧会だったと思う。
[5月12日(土) 村田真] |
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世田谷時代1946-1954の岡本太郎
3/24〜5/27 世田谷美術館[東京] |
岡本太郎の絵を年代順に並べてみると、1950年代までは新鮮でオリジナリティにあふれているのに、それ以降は金太郎アメのごとく自己模倣に陥っていくのがわかる。この展覧会は、戦争から復員してから青山に移るまで住んだ世田谷時代にスポットを当てたもので、いいかえれば、絵画に関して(戦前は別にして)もっとも実り豊かな時代を振り返るもの。個人的な興味としては、太郎はこのころ、ぼくが幼少時をすごした上野毛の家のすぐ近くに住んでいたらしいということがある。でもぼくが生まれた年にはもう青山に引越しているので重なってはいないが。ともあれ、岡本太郎といえば大言壮語の印象があるが、この時代は言行一致していた感じだ。これまで見たことのなかった作品や失われた作品の写真もたくさん出ていて、あらためて画家として見直した。
[5月13日(日) 村田真] |
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