村田真 |
|
5/25〜5/26 |
|
ユ・スンホ展“echowords”
4/25〜5/26 ミヅマアートギャラリー[東京] |
水墨画みたいな絵、だが、近づいてみると墨の部分がアルファベットやハングル文字で描かれている。しかもそれが「ヨーデレイホー」みたいなヨーデルの声だったり、「Shooo」みたいな擬音だったりして笑ってしまうのだ。絵としても、同じかたちが繰り返されたりしていて見飽きない。
[5月25日(金) 村田真] |
|
倉重迅展
4/25〜5/26 ミヅマ・アクション[東京] |
模型の機関車の前に小型カメラをとりつけたのだろう、次々と「家族」とか「寿司」とか「一日一善」とか習字された紙を突っ切ってレール上を進んでいく映像が流れている。しばらく見てたら頭上からカシャカシャ音がする。そういえばこの映像に映ってる風景はもしかして……と思って目を上げると、天井近くに部屋の周囲に沿ってレールが敷かれ、たしかにワイヤレスカメラをとりつけたミニ機関車が走っていた。なんか小バカにされたようなこの感じ、悪くない。奥の部屋にも何点か映像作品が。
[5月25日(金) 村田真] |
|
ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡
5/26〜9/24 森美術館[東京] |
最近、建築の展覧会が多いが、建築展で感じる違和感のひとつは、実物を展示できないから設計図やマケットや写真で想像するしかないことだ。むしろそれらの資料を読み込むことが建築展の醍醐味なのかもしれないが。ところが同展では、部分的とはいえ3つの建築を再現している。これによって実際に建築を体験できるわけだ。しかし、そうするとまた別の違和感も生じてくる。建築は(近代建築であろうと)否応なくサイト・スペシフィックであるはずなのに、ル・コルビュジエが極東の超高層ビルの52階に再生産されてしまう違和感。もうひとつは、美術館という建築のなかに建築が建つという入れ子状態になることだ。森美術館自体が森タワーのなかに入れ子状に収まっているのだから、「建築のなかの『建築のなかの《建築》』」ということになる。
[5月25日(金) 村田真] |
|
アートアワードトーキョー
4/27〜5/27 行幸地下ギャラリー[東京] |
皇居と東京駅を結ぶ道(行幸通というらしい)の地下にできたから、すごいネーミングだけど、実は単なるウィンドウギャラリー。その場所を使っての現代美術のコンペ。美大の卒展を対象に新しい才能を発掘・育成すると同時に、丸の内界隈をアートで活性化しようという一石二鳥の考えだ。そういえば、内海陽介とか荒神明香とか谷口真人とか宮本裕美とか、今年の卒展で見た人が何人か出ている。数えてみると、京都市芸が17人で最多。以下、東京芸大14人、武蔵美6人、多摩美5人、京都造形4人、IAMAS3人、東京造形2人の順で、近ごろ躍進めざましい女子美がひとりも入ってない。リサーチャーの目は節穴か? それ以前に、美大生のみを対象にするところが嫌な感じ。とかいいつつ、ぜひ来年も続けてほしい。とかいいつつ、ふと不安を覚えてもういちどチラシを見ると、どこにも続けていくとは書いてないし、タイトルに第1回とも謳っていない。なんだこれ? 1回やって効果がなかったらやめようって魂胆か。
[5月26日(土) 村田真] |
|
|
Index |
|
|