村田真 |
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6/30〜7/24 |
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開発好明
6/18〜6/30 ギャラリーなつか[東京] |
作品は2点。ひとつは蛍光灯を田の字に組み、卍と逆卍にスイッチさせる《風車》。卍なら日本ではお寺のマークだが、逆卍になるとドイツではナチスのシンボルとして悪名高いハーケンクロイツとなる。2年間滞在していたドイツで発想し、当地で発表しようとしたらギャラリーの人に止められたといういわくつきの作品。もうひとつは、そこから発想したんだと思うけど、蛍光灯を「田中一」というかたちに組み合わせた作品。日本人にとってはよくある名前だが、ドイツ人(に限らず漢字文化圏以外の人)にとっては上下(縦書きだと左右)対称の記号にすぎないという、これも異文化体験に基づいた作品。開発のエライとこ(アホなとこ)は、これで終わらせずに、実在するだろう「田中一」さんを探しに行くこと。実際、田中一さんは何人もいて、そのうち95歳のマラソンランナー田中一さんに会いに行ったという。そのビデオはBankARTで紹介された。
[6月30日(土) 村田真] |
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時光──蔡国強と資生堂
6/23〜8/12 資生堂ギャラリー[東京] |
来年はニューヨーク・グッゲンハイム美術館を皮切りに、北京の中国美術館、ビルバオのグッゲンハイムと大回顧展が巡回、8月の北京オリンピックでは芸術監督を務めるなど、超ビッグスターになった蔡。その彼が1994年以来つきあいのある資生堂に「里帰り」した展覧会。「時光」とは中国語で歳月の意味だそうで、つまり蔡が資生堂に支えられつつ歩んできた歳月を振り返ってみようということらしい。律儀な蔡らしい発想だ。作品は春・夏・秋・冬をテーマに、パネルに火薬を爆発させたドローイング4点。BankARTで公開制作(公開爆発?)が行なわれたのだが、あいにくぼくは外遊中で見られなかった。それにしても、点火したらアッというまにできあがるドローイングが数千万円で取引きされるというから驚き。ま、それが蔡のイリュージョニストたるゆえんだが。
[6月30日(土) 村田真] |
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増田麗奈個展『ネオ春画』
6/18〜30 ギャラリー銀座芸術研究所[東京] |
最近、自衛隊による市民監視が問題になったが、なんと増山麗奈ものぞかれていたらしい。エロいから、じゃなくて桃色ゲリラを組織したり、イラクへ飛んで向こうの芸術家と交流したからだ。ダンナも反戦ジャーナリストだしね。しかし監視されるってある意味で国に見守られるわけだから、もはやVIP並み。と喜んでる場合ではない。今回は春画の展示に加え、市民監視への抗議のアピールもあって、なにがなんだかわからない(いつものことだが)。試みに彼女の抗議声明をiPodで聞いてズッコケた。あえぎ声なんだもん。自衛隊はこの抗議を聞いて奮い立て!発射!
[6月30日(土) 村田真] |
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