村田真/酒井千穂 |
|
7/25 |
|
パルマ
5/29〜8/26 国立西洋美術館[東京] |
パルマといえばハムとパルミジャーノチーズのほか、パルミジャニーノの出身地ということくらいしか知らないが(長いあいだパルミジャーノと覚えていた)、やっぱりマニエリスムからバロックにかけて栄えた都市らしい。でも今回、有名画家がパルミジャニーノくらいで、おまけに画集に出ているような有名作品がひとつも来てないのだから、宣伝もジミだし、会場が閑散とするのも無理はない。
[7月25日(水) 村田真] |
|
祈りの中世 ロマネスク美術写真展
6/12〜8/26 国立西洋美術館[東京] |
西洋美術館で写真展とは珍しい、と思って入ったら、被写体は壁画や彫刻など建築と一体化したロマネスク美術。だから本体は運びようがなく、写真でしか紹介できないのだ。写真自体は美しくてタメになるものだが、こうした写真展がOKならば、いろんな西洋美術写真展が可能になり、ホンモノ志向の西洋美術館からはずれてしまうかも。
[7月25日(水) 村田真] |
|
生々しき空像
7/17〜7/28 ギャラリーなつか[東京] |
そういえばO美術館はどうなったんだろう、とふと思い出してしまう天野一夫の選んだ樫木知子と坂本千弦の2人展。また若い才能を青田買いする気かと見てみたら、けっこういいじゃん。とくに樫木は絵の奥深さをよく心得ているようで、つい小品を買ってしまった。
[7月25日(水) 村田真] |
|
アニエス・ワイルダー展
7/2〜7/28 INAXギャラリー2[東京] |
壁と壁とのあいだ約6メートルに、角材を組んだ六角柱が渡してある。釘とか接着剤を使わずに、角材をギュッと圧縮した力だけで支えているらしい。壁側の接点は表面がはがれ構造体がむき出しになっていて、「美的に仕上げました、って場合じゃない」ほど緊張感が漂っている。質問その1、どうやってつくったの? 質問その2、地震が来たらどうするの?どうなるの?
[7月25日(水) 村田真] |
|
古池潤也展
7/23〜8/4 ギャラリー山口[東京] |
画面に五木ひろしや前川清やピンクレディが登場し、「ディスカバージャパン」の文字が踊る。この人、いったいいつから時計が止まっちゃってるの? って心配になるほどズレている。演歌ポップというか、リチャード・ハミルトンの《いったいなにが今日の家庭をこれほど変え……》のテイストに、昭和的「暗さ」を加えた感じ。こういうのを密かにつくり続けている人もいるんだ、と思うと少しうれしくなる。
[7月25日(水) 村田真] |
|
加藤力──新作絵画
7/16〜7/28 ギャラリー山口[東京] |
目や口や手や乳首など身体の一部を正方形の分厚いキャンヴァスに拡大描写した絵画。その作品はともかく、加藤力って、ずいぶん前に赤いバルーンを作品にしていた人だよなあ。それがなぜこういう絵に変わってきたのか、そのことに興味がある。
[7月25日(水) 村田真] |
|
加藤泉「人へ」
7/14〜8/11 アラタニウラノ[東京] |
銀座の奥の新富町にオープンしたギャラリー、アラタニウラノのこけら落とし。加藤泉の作品はグロテスクなフィギュアや、孤立感や空虚感が云々されることが多いけど、なにより明快で美しい色彩が最大の見どころ。今回も絵画の魅力を最大限に発揮している。
[7月25日(水) 村田真] |
|
|
Index |
|
|