小吹隆文/福住廉 |
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8/2〜8/5 |
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蜷川実花写真館 2008年第1回目展覧会『シークレット・フラワーズ』
7/19〜8/下旬 京都極楽堂書店 蜷川実花写真館[京都] |
清水寺へ向かう五条坂の一角、観光客が行き交う土産物店街の一角にオープンした蜷川実花写真館。京都極楽堂書店という秘宝館じみた怪しい店舗の2階に位置している。蜷川の作品も金色のフレームと真紅のマット紙で額装され、彼女特有の人工甘味料的な色彩が一層強調されていた。それにしても何故この場所で? まさか観光客目当てでもあるまいに。多くの謎がかえって好奇心を掻き立てるということか。
[8月2日(土) 小吹隆文] |
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前田季実子 展 34°42'40.87"N 135°29'35.83"E
8/2〜17 PANTALOON[大阪] |
サブタイトルは画廊の位置を緯度と経度で表わしたもの。作品も場所性を強調したもので、会場の床をフロッタージュした巨大な立体が倒れそうな角度で自立していたり、実際の方位と地図上の方位のズレを指し示すインスタレーションなどがあった。別室にはモーターの回転で幾何学的な形態を作り出す小オブジェも。科学の匂いとチープな佇まいが共存するこの小品が気に入った。インテリアとしても悪くないと思う。
[8月3日(日) 小吹隆文] |
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山崎史生 展
8/4〜30 イムラアートギャラリー[京都] |
山崎史生の個展を見るのは約2年ぶり。でも、もともと寡作の人なので、2年に一度見られるなら良しとすべきだろう。幼児の体に動物の頭部が乗っていたり、小鳥の顔が人間だったりする「静かな隣人」シリーズも良かったが、「Horn」シリーズの作品を初めて見られたのが何よりの収穫だった。虚無を抱え込んだなんともいえない表情や、手足の繊細な表現が素晴らしい。ふと、舟越桂の作品を初めて見た時の感動を思い出した。
[8月5日(火) 小吹隆文] |
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