小吹隆文/福住廉 |
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9/6〜9/7 |
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風のコンセプト・NEO ABSTRACT21 寺島みどり
9/3〜15 ギャラリー風[大阪] |
寺島の作品を一言で表わすと、色彩を何層も塗り重ねた抽象絵画。以前の作品は横方向のストロークが基調となっており、風景画のような印象もあったが、新作では激しいタッチと縦方向のストロークが主となっており、彼女の表現が過渡期にあることがわかる。それでもビビッドな色使いは健在だし、何層塗り重ねても画面が汚くならない所は彼女らしい。新たな実験が今後どんな実を結ぶかに期待したい。
[9月6日(土) 小吹隆文] |
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塩津淳司 空想エクスタシー
8/25〜9/6 ギャラリイK/アトランティコギャラリー[東京] |
二つの会場で同時期に催された塩津淳司の個展。神楽坂のアトランティコギャラリーでは鉄パイプをジャングルジムのように組み上げ、壁面に向けたモニターに三原色の映像を流した。京橋のギャラリイKでは壁と床にブラックミラーのような素材を張り巡らせ、そのなかで刺繍を花弁に見立てた色とりどりの花が光輝く幻視的な空間をつくりあげた。とくに京橋の会場は、光が無限に連鎖していくような効果を与えていた。こうした錯視的な作品は最近顕著に見られる傾向のひとつだが、70年代初頭の「恍惚革命」が再び回帰しているのだろうか。
[9月6日(土) 福住廉] |
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クモの網 展
9/4〜11/22 INAXギャラリー1[東京] |
蜘蛛の巣研究の成果を発表する展覧会。非粘着性の糸の上を渡り歩きながら、粘着性の糸で巣を編んでいく蜘蛛の営みはまさに驚異的、瞳孔が開くことはまちがいない。地球よ、ありがとう。自然に帰れ。
[9月6日(土) 福住廉] |
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第4回トリエンナーレ豊橋 星野真吾賞展
8/20〜9/15 豊橋市美術博物館[愛知] |
知り合いの画家、マツダジュンイチから入賞の知らせを受けて初めて出かけた同展。恥ずかしながら今まで詳細を知らなかったのだが、コンテンポラリーな日本画を対象にした公募展で、作品も個性的なものが大半を占めていた。また、画力の高さも一見して分かった。マツダ以外では、山田正一郎、奥住哉太、吉田俊英、土屋範人、小倉亜矢子、及川聡子、カミムラケイサクの作品を見られたのが収穫。関西ではマツダジュンイチや三瀬夏之介、山本太郎といった面々が日本画を出自とする新たな表現を模索しているが、全国でこうした動きが起こっていることを知り、改めて今の日本画シーンへの興味が増してきた。
[9月7日(日) 小吹隆文] |
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