小吹隆文/福住廉 |
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9/22〜9/27 |
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佐古馨 立体展
9/22〜10/4 ギャラリーH.O.T[大阪] |
木や金属、土などを素材にした民具調の立体作品7点が出品された。例えば《タマゴのわり方─鳥の頭》(画像)は、木製ボディに釣竿のような鉄のパーツがついており、その両端で泥を盛った鉄皿と生卵を握った金属パーツがバランスを取っている。泥の中には植物の種子が混ぜられており、発芽して水分が減少するとバランスが崩れて、反対側の卵が地面に落ちるらしい。なんとものんびりした発想だが、その役立たずぶりが楽しい。
[9月22日(月) 小吹隆文] |
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モスクワ市近代美術館所蔵 青春のロシア・アヴァンギャルド
9/25〜11/3 サントリーミュージアム[天保山][大阪] |
構成主義やスプレマティズムをはじめとする1910〜20年代のロシアで起こった前衛美術運動を、主要作家による絵画で概観した。なかでも、10点で作風の変遷が一望できるマレーヴィチの展示や、まとまった数の出品は約20年ぶりというピロスマニの作品は見応えがあった。最後にはスターリン時代のコーナーを設け、マレーヴィチやタトリンが描いた(描かされた?)具象絵画を紹介。美術展でこういうほろ苦いエンディングは珍しいが、そこに本展ならではの味わいがある。
[9月25日(木) 小吹隆文] |
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泉太郎 マジシャンのパン・日食
9/6〜9/27 Hiromi yoshii[東京] |
鎌倉での「ジャングル・ブック」(gallery stump kamakura)、横浜での「THE ECHO」(ZAIM)と精力的に発表している泉太郎の新作展。「ジャングル・ブック」で試みていた、複数のカメラによって「撮る・撮られる」関係を連鎖させた映像インスタレーションを大々的に展開していた。剥き出しの配線、でっぷりした図体のテレビモニター、ランダムに流される映像。それらのあいだには、たしかに関係性が構築されているにもかかわらず、その結節点を容易には見出せないもどかしさが、なんとも心地よい。
[9月27日(土) 福住廉] |
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