2021年09月15日号
次回10月1日更新予定

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2021年08月01日号のバックナンバー

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【ベルリン、ハレ】パンデミックが開いた世界観──私たちは他の存在とどう生きるのか

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[2021年08月01日号(日比野紗希)]

ヨーロッパはホリデーシーズンが到来。昨年の秋から続いた厳格なロックダウンが解かれ、ベルリンにも観光客の姿がみえる。美術館やギャラリーをはじめ、アートフェスティバルなどが再開し、文化的側面においても少しずつ活気を取り戻し始めた。
しかし、一方で近隣の国イギリスやオランダ、ギリシャなどの国々でコロナの変異株による感染者数の上昇も際立つ。ワクチン接種率をあげようとEU諸国がはたらきかけているものの、専門家は第4波の訪れに警鐘を鳴らしている。
まだまだ終わりが見えない現状において、人々の行動や社会のあり方も問われている。
本稿では、ベルリンなどドイツ国内で開催されている展覧会やアートフェスティバルを中心にこの不確かな時代を思考する芸術の実践を紹介したい。

東日本大震災の記憶の伝承──被傷性の展示を行なうこと

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[2021年08月01日号(竹沢尚一郎)]

今年が東日本大震災発生から10年という節目であること、また「復興五輪」の呼び声で招致された東京2020オリンピック競技大会開催に絡んでか、昨年から今年にかけて東北各地にいくつか大型の復興祈念・伝承の施設がオープンしている。被災と復興の記憶を伝承するミュージアムはどのように可能なのか、『ミュージアムと負の記憶──戦争・公害・疾病・災害:人類の負の記憶をどう展示するか』(東信堂、2015)の編著者、竹沢尚一郎氏にご寄稿いただいた。(artscape編集部)

キュレーターズノート

「ルール?展」のルールは鑑賞者を解放するのか。それとも?

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[2021年08月01日号(田中みゆき)]

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、マスクの着用やソーシャルディスタンスなど、「新しい生活様式」の名目で生活に新しいルールが導入された一方で、飲食店や劇場・美術館などの文化施設に対する営業自粛要請や移動規制など、基準や有効性が曖昧なルールも多数設けられ、さまざまに物議を醸している。また、現在開催中の東京2020オリンピック競技大会の開催を巡っては、国民の7割以上が反対するにもかかわらず強行開催されたり、開会式の演出チームの辞任や解任が続いたりなど、日本社会における意思決定や人事の不透明さと人権意識の低さが露呈する結果となっている。

「ど れ に し よ う か な 天 の 神 様 の 言 う と お り ・・・」 あるいは「作者の死」

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[2021年08月01日号(中井康之)]

京都、八坂神社の周囲の夏木立の茂る、日本料理店などが並ぶ一角にあるeN artsで、「eeny, meeny, miny, moe | green」が開催されていた。同名の展覧会がこれまで3回企画され、それぞれred、orange、yellowといった色彩を示す言葉が付されていた。今回はgreenという季節に合った色(例えばred、yellowは秋だった)が選ばれ、作家はTHE COPY TRAVELERS(以下、TCT)が担った。

小さな町で美術を耕す──小国町・坂本善三美術館と地域住民たちの数々の試み

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[2021年08月01日号(坂本顕子)]

日本で唯一と言われる畳敷きの展示室を持つ坂本善三美術館は、大分県に隣接した熊本県阿蘇郡小国町にある。名産の小国杉に囲まれた静かな山里にたたずむ同館で、9月4日まで開催中の「コレクションリーディングvol.5 プロダクツで作る坂本善三」展を訪問してきた。

360°ビュー

【PR】見ることのクリエーション──「Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる」展

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[2021年08月01日号(中原淳行)]

東京都美術館では毎夏、さまざまな内容の企画展が開催されている。今夏は「Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる」展が開催中だ。表現の形式も国籍も性別も背景となる文化も受けた教育も異なる5人の作家たちのグループ展である。企画された中原淳行氏にこの展覧会に込めた思いをうかがった。(artscape編集部)

アート・アーカイブ探求

ジョルジュ・スーラ《グランド・ジャット島の日曜日の午後》──異なる世界をつなぐ点描「坂上桂子」

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[2021年08月01日号(影山幸一)]

もしもし、キュレーター?

第2回 美術館での心の動きが、個々の日常に還っていくまで──藤川悠(茅ヶ崎市美術館)×畑井恵(千葉市美術館)

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[2021年08月01日号(藤川悠/畑井恵/杉原環樹)]

「学芸員/キュレーター」という職業に対して多くの人が抱くイメージは、展覧会の企画や解説をする人、といったものかもしれません。実際はそれだけにとどまらず、学校と連携して教育普及事業を行なったり、地域と美術館をつないだりと、美術館の来館者が普段は目にする機会がないものも含めた多様な業務に携わっています。
従来の枠組みにとらわれず、ときに特異的な活動を展開する全国各地のキュレーターにスポットをあて、リレー対談の形式で話を聴いていく連載「もしもし、キュレーター?」。第2回目の今回は、プロローグにご登場いただいた千葉市美術館の畑井恵さんが、いま一番対話をしてみたいキュレーターである茅ヶ崎市美術館の藤川悠さんを訪ねます。 コロナ禍における美術体験を模索した「ネットで楽しむ・つくる・アート体験」(2020)や、「ふれて すすむ まえへ ─音と光と香りとともに─」展(2020)など、美術館という場所をこれまで以上に多様な人々が関われる場所としてひらき、視覚以外の感覚にも焦点をあてた鑑賞体験をつくることに向き合ってきた藤川さん。彼女が抱く「美術館観」「キュレーター観」が垣間見られる対談をお楽しみください。(artscape編集部)
[取材・構成:杉原環樹/イラスト:三好愛]

※「もしもし、キュレーター?」のバックナンバーはこちら

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