竹久侑: 2008年8月アーカイブ

昨日は、カフェ・イン・水戸2008の定例会議の日。
最初は2時間くらいで終わっていた定例会が、いまとなっては懸案事項が残ったまま3〜4時間かかって終わる。ようやく、街中の展示の展開も見えてきた。
9月中旬に広報印刷物の入稿があるので、それまでにバタバタと、背中を押されるようにして決まっていくだろう。

かたや、『ビエンナーレの現在』を読書。
この本で言及されている「専門的鑑賞者」と「非専門的鑑賞者」の話、「市民芸術論的転回」という言葉が、カフェ・イン・水戸2008の企画に携わっていて、かつ今年のサイト・サンタフェ国際ビエンナーレにも提携機関のキュレーターとして関与した身として、とても興味深い。ふむふむ。

金沢21世紀美術館で、日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式 meets NODA [But-a-I]が開催中。

8月22日にレセプションがあった。

レセプションの日は、金沢での5日間のワークショップの最終日。
展示室には、檜丸材でステージと観客席が組まれ、仮設の劇場に。
そこは、野田秀樹さんのビジバシの演出指導の声が飛ぶ、即興演劇の練習場と化していた。

これは、美術館? ワークショップ? はたまた稽古場?
越境的な位置づけがいまの自分の興味にぴったりあった。

日比野さんの紐の刺繍の新作も見れて大満足。

水戸に帰ってきた翌日。今度は日比野さんが来水。秋の展覧会の打ち合わせ。
ひびのこづえさんも来水され、秋の展覧会関連事業について打ち合わせ。

ホープ県最終日。

ドラマー2人のユニットPARARIPAの演奏には鳥肌がたって、途中目頭が熱くなった。

CDで聞いていて気になっていたDODDODOも出演してラッキー。

基本的に、今日は、盛り上がる(げる)タイプのバンドの演奏が多かった。

そんななか思ったのは、大阪で活動している人たちは、基本的に音楽や音の演奏プラスアルファのところで、パフォーマーとしての芸があること。

演奏だけでなくて、どうすればオーディエンスが喜ぶか、盛り上がるかを意識した"パフォーマンス"。

大阪でないところでたとえば水戸で彼らが演奏したら果たしてどうなるだろうなぁ、などと想像してみた。

ホープ県のおかげで、思いのほか、刺激的な帰省となりました。

久しくブログを書いていない、やばい!と思ったところ、

書きたくなるようなわくわくすることに出会ってしまった!

 

ただいま大阪に帰省中。

ホープ県という、とてもインディーズな音楽の3日間のライブ・イベントが今日から始まった。

お目当ては、テニスコーツと、クリテリオムで出品している梅田哲也くん。

テニスコーツは1日目。

テニスコーツの演奏をはじめてライブで見て、感想はただただ最高!としかいいようがない。

音楽を愛するひとたちが楽しく演奏する様子を見ていると、開花された才能を同空間で分かち合える場として、ライブというものがとてもありがたいものだと思う。心が洗われる演奏だった。

そして、1日目のトリとして出演した、ウリチパン郡にはびっくりした。新たな才能を見てしまって興奮がおさまらない。

美術もいいけど、音楽も最高です。

と、平凡なことを改めて書きたくなる晩でした。

藤さんが、埼玉県は北本市で8月11日〜15日まで展開する「北本アーツキャンプ」。

そもそものことの発端は、藤さんのブログに詳しい。

初日から1泊2日で参加してきた。3日目は夜のディスカッションのみの参加。

これはそもそもアートプロジェクトを始める前段階のプロジェクト。
骨子として、毎晩、ゲストを迎えたオープンディスカッションがあるが、
日中にも、藤さんは市の都市計画などについてリサーチをしたり、北本でアーツなプロジェクトをするには何が必要かなどなどについて、市の関係者やボランタリーな参加者らと話合いをする。

わたしはボランタリーな参加者として参加。
これまで日本全国のさまざまな地(自治体)で、街にかかわるプロジェクトを数多く展開してきた藤さんが、まったくのゼロから関わる現場を調査するのがわたしの参加の目的。

けれども、あまりにも実地な今回のキャンプは、いつものように展覧会を調査するのとは訳がちがう。展覧会はいわば"仕上がり"。当然、今回のキャンプは"仕上がり"ではなくて、進行形。いや、進行形というと、物事が順調に進行しているような印象があるから、どちらかというと"探索過程"というようなところか。。。

調査といっても、まずその現場に居合わせ、藤さんの思考や探索の様子をそばで見ながら、自分なりに街でアートプロジェクトをゼロから起こすことがどういうことかを考える、といったところ。

1日目のゲストだった秋元雄史さんは、直島の事例についても紹介された。

北本や最初の直島の例に比べると、水戸の「カフェ・イン・水戸2008」は街中アートプロジェクトの3回目として、街ではそれなりに認知度があり、それなりの素地ができている。
(といっても、まだやっぱり"それなり"でしかないのだけれども)

街でのアートプロジェクトは、いうまでもなく、すでにいろんなところで行われてきている。
アートで街を元気に!などの意気込みをもって開催されることが一般的だけれど、
ゼロからの段階に立ち会うことで、街でアートをするということは、一般の人々にとっては驚くようなことだったり、はたまた乱暴なことのように思われる場合だってあるということを体感した。

夜更かしして眠いはずなのに、なぜか妙に頭がさえているのを不思議に思いつつ、午前、水戸の街中の銀杏坂を、カフェ・イン・水戸のために、商店会の方とMeToo推進室のメンバーやスタッフらと歩く。

森さんが、けっこう大掛かりなプランをこぼす。さて、はたして(財政的に)可能か?

お店に入ってコーヒーを飲みながら、このお店の壁に、ある作家さんの絵があうのではないか、というような話に。

ちょうど時間があったので、午後、MeToo推進室室長と、街中展示プランの現状について確認する打ち合わせ。

そうこうしているうちに、仙台から藤浩志さんが水戸着。仙台から水戸へは特急が日に数本しかなくてちょっと不便。秋の「日常の喜び」と、「カフェ・イン・水戸2008」両方に参加していただく藤さんとは、打ち合わせることがてんこ盛り。。。

-館内での展示

-館の近くの街中のショールームを会場とした「カエッコ・ヤ」

-かえっこフォーラム(11月8日、9日)

-連続講座へのパネラー参加(11月1日)

と、藤さんにはサンタフェのビエンナーレにひきつづきかなりのボリュームでこの秋もお世話になる。

http://www.biennial.sitesantafe.org/2008/intro.html

 

、とその前に、「北本アーツキャンプ」にもリサーチでおじゃまします。

http://geco.exblog.jp/7351953/

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