村田真/原久子 |
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10/29-11/23 |
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塩田千春展
10/9〜11/12 ケンジタキギャラリー東京[東京] |
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ギャラリーに入ると左右に黒い毛糸が張り巡らされ、中央に古びた木の扉が。そこを抜けると、これも古びた鉄のベッド、その上に額に入った古い写真が赤い糸に巻かれて散乱し、その向こうにビデオモニター、左にはモスクみたいなかたちの鳥かごがぶら下がっている。なんか文学的で情に訴えてくるけど、ギャラリー空間を変容させる力技はさすが。
[10月31日(金) 村田真] |
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クリストファー・ウィリアムス展
9/26〜10/31 ワコウ・ワークス・オブ・アート[東京] |
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ソ連製の偽ハッセルブラッド、カリフォルニアの和室で踊るバリ島のダンサー、印刷機の断面をメモしたノートの切れ端、モチーフはどれもチープながら一筋縄ではいかないものばかり。しかもそれを本人ではなく、他人に撮影してもらうという2重3重構造の写真。子供のおもちゃをNASAの技術で撮ったようなおかしさ。
[10月31日(金) 村田真] |
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ジャン・ヌーベル展
11/1〜1/25 東京オペラシティアートギャラリー[東京] |
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実現した、しない、しつつあるにかかわらず、ジャン・ヌーベルの近年の建築作品をデジタルプリントと映像で見せている。図面も模型もなく、ガラスを多用する「映像的な建築家」らしい展示。それにしてもすごい仕事量だ。いくら「映像的」でも、ここまで鉄とガラスによる幾何形態が都市に介入していくと、もはや暴力的にすら感じる。まあ建築というのは存在自体が暴力的だけどね。
[10月31日(金) 村田真] |
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建築の見える風景
11/1〜1/25 東京オペラシティアートギャラリー[東京] |
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ジャン・ヌーベル展と並行して、上階では寺田コレクションによる「建築の見える風景」展。こちらは石づくりの建築を描いた叙情的な絵が多く、階下とは対照的。建築家が神ならば、画家はサルみたいなもんちっち。
[10月31日(金) 村田真] |
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牧谷光恵展
11/1〜1/25 東京オペラシティアートギャラリー[東京] |
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こちらはニホンザルの工作。といってもサルマネではなく、カラフルなスチレンペーパーを切って重ねていったちょっとユニークな作品。てゆーか、まだ作品の1歩手前といった感じだが、これからどこへ行くか楽しみ。
[10月31日(金) 村田真] |
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高田美沙
10/28〜11/2 ギャラリーマロニエ[京都] |
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四角い画廊の3辺に奥行き10cmくらいの棚がぐるりついている。白い壁から飛び出した出っ張りのようなその白い棚に、白磁に絵付けをした小皿がずらりと並ぶ。部屋の中央に台を置いて、鉢などを置いているが、周囲の小皿の展示だけにして、大きいものは観たい人だけに奥から出してくるような展示がよかったかな。でも、3枚小皿は買いました。朝日クラフト賞にも入選をはたしたわけだから、これからはもっと上を狙いましょう。
[10月31日(金) 原久子] |
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ヨハネス・イッテン ――造形芸術への道
10/21〜11/30 京都国立近代美術館[京都] |
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イッテン(1888-1967)というと「色彩論」「バウハウス」と反射的に思い出してしまうくらいの人で、その理論のほうが日本ではむしろ知られているかもしれない。彼のさまざまな仕事を実際にひとつの展覧会として観ることは日本ではこれまであまりなされてこなかった。ふ〜む、こんな実例を示しながらであれば、理論で頭がガチガチになるんじゃなくていいかも、と納得。
[10月31日(金) 原久子] |
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