村田真/原久子 |
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10/29-11/23 |
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AT HOME / NOT AT HOME
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11/9 ポーラミュージアムアネックス[東京] |
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アーティスト・イン・レジデンス(AIR)をめぐる討論会。最近、NPO法人のAIT(エイト)、現代美術製作所、RICE+(ライスプラス)など、民間が向島界隈にあいついでレジデンシープログラムを立ち上げている。今回はAITの主催で、行政主導型の茨城県アーカスも含めて各ディレクターがそれぞれのプログラムや招聘アーティストを紹介し、問題を探ろうという試み。ひとくちにAIRといっても規模も目的もさまざまなので、これらを同列に論じることはむずかしい。たとえば、アーカスは渡航費・滞在費のほか生活費や制作費も援助するが、現代美術製作所はアパートの1室を賃貸するシステム(だから彼らはAIRとは呼んでない)。やろうと思えばだれでもできるが、理想を追えばキリがない。だからとらえどころがなく、市民にもなじみにくいのだ。でも、アーティストというヘンな人たちをもてなすという原点に立ち返れば、成果がどーのこーのではなく、単純におもしろがれるんだけどね。
[11月9日(日) 村田真] |
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林功の世界展
10/18〜11/16 そごう美術館[東京] |
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林は3年前に事故で亡くなった日本画家だが、むしろ「古画の模写制作における第一人者」として広く知られてるらしい。でも「模写の第一人者」って、画家としてどうなんだろう。同展にも伝源頼朝像や伝平重盛像の模写や、源氏物語絵巻や南蛮屏風の復元模写などが出ていたが、肝心の自作のほうは、誠実で実直そうな人柄を反映してか、おもしろみに欠けるのだ。
[11月11日(火) 村田真] |
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アレクサンドラ・ヘイセカー展「サッフォーの本を焼く」
11/5〜1/2 カナダ大使館高円宮記念ギャラリー[東京] |
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古代アレクサンドリアの図書館には、レスボス島の女性詩人サッフォーの著書があったという。この古代都市の(そしてこの古代都市を建設した大王の)名を受け継ぐカナダ人の女性アーティストが、サッフォーの書物を彼女独自の解釈でデジタルに復元しようという試みがこれ。植物や鉱物を背景に、焼いた書物のうえにトカゲや魚のイメージを重ねている。
[11月13日(木) 村田真] |
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肉体のシュルレアリスム 舞踏家土方巽抄
10/11〜1/12 川崎市岡本太郎美術館[神奈川] |
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造形大の校外授業。60年代に三島由起夫、瀧口修造、横尾忠則、中西夏之、そして岡本太郎ら異色の芸術家と交流し、いかがわしげな暗黒舞踏を築きあげた土方巽が、最後の舞台を踏んでから早30年、没後17年にもなる。学生にとっては初耳、初体験となるこの稀代の舞踏家はとらえどころがなかったようで、感想を書かせたら「すごいものをみた」「雲をつかむような感覚だった」と。この無邪気な断絶。
[11月13日(木) 村田真] |
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バレエ・プレルジュカージュ 《ヘリコプター》《春の祭典》
11/15 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール[滋賀] |
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ステージの床にプロジェクションしていたトリップしそうな照明は、ダンサーの目にはどんなふうに映っているんだろうか、などと余計なことを思いながら《ヘリコプター》を観た。《春の祭典》は目を閉じて音楽だけを聴いているときと違い、肉体をぶつけ合うようなダンスが、よりそのストーリーの生臭さを強烈に伝えるものだった。激しい動きを観ていたからか、こちらも身体を動かしていたかのような疲労感があった(でも、不快な疲労感ではなかったことをここに記しておきます)。
[11月16日(日) 原久子] |
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ニブロール 「NO-TO」
11/15,16 神戸アートビレッジセンター[兵庫] |
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映像、ダンス、衣装などさまざまな要素を融合して作品をつくり出している若手のホープだという噂を耳にして来てしまったのだが、だれがそんなこと言ったんだっけ?! 何と比べるわけでもなく、どの部分をとっても、いいところがなかった。
[11月16日(日) 原久子] |
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stay with art
11/15,16 Hotel
Tpoint[大阪] |
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大阪のホテルの部屋を使った展覧会企画。以前にも、森村泰昌が時間と人数を制限して、部屋のなかでその空間と映像などを体験してもらうおうという企画を行なったが、今回はグラインダーマンらによる部屋を用いたパフォーマンスもあり、どんどんホテルの部屋の有り様の枠を広げていっていた。
[11月16日(日) 原久子] |
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