村田真/原久子 |
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9/12-9/17 |
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Fiction Love ! 展
8/21〜10/31 台湾現代美術館[台湾/台北] |
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Mr.、青島千穂、金田勝一、奈良美智、タカノ綾、三宅信太郎ほか日本のアーティストたちも多数出品しているこの展覧会には、金門島のプロジェクトに出品していたリー・ミンウェイやスーメイ・ツェなどの作品もあった。アニメーションあるいはそれらの登場キャラクターの影響を受けた作品などが多い。そんな軽い雰囲気に人気が集まっているのか、日曜日だからなのか、まず入るのに並ぶ。現代美術展に人が並ぶことは日本ではめったに経験できない。中ではギャラリートークが行なわれていたからか、入場制限をかけているけれど、けっこうに人が多い。奈良さんの小屋(いや、作品ですね)《Summer
House in Taipei》は高床式になっている。ここには5人ずつしか入れてくれないので、また列に並ぶ。そのあいだ、横で流れていたMr.のパフォーマンスの記録映像作品を観る。ちょっと前にあったMr.の個展のタイトル《おつかれさまです》を思い出す。「おつかれさまです」と声をかけたくなるような内容だったのだ。展覧会の企画意図がよくわからない。それは一重に詰め込み過ぎだからか??!
[9月12日(日) 原久子] |
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2004 Taipei Arts Award
7/3〜9/19 台北市立美術館
Gallery D-F[台湾/台北] |
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今年で4回目の台北アートアワード。若手のアーティストたちの登竜門的なアワードとして認識されているものらしい。入選作品と受賞作品のなかでは、今年福岡でもグループ展に出品しているTSENG
Yu-chinのビデオ作品にもっとも興味をひかれる。行為の反復を撮影、人間の心理や、人間同士の関係性といったものが、余計なものが排除され、さらりと表現されていた。
[9月14日(火) 原久子] |
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Wang Ya-hui Solo Exhibition "The
Drifting Place"
9/4〜10/2 IT Park[台湾/台北] |
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まだ美術大学を卒業して間もないWang Ya-huiの個展。ビデオによる2作品を出品。投棄物がぷかぷかと漂流する川が、リアルに画面の手前に向かって流れてゆく様子がCGを駆使し描かれた映像。もうひとつは、カメラが縦方向に回転するたびに景色が変ってゆくというもの。
[9月14日(火) 原久子] |
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ダオメ
8/21〜9/26 日本民藝館[東京] |
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ダオメとは現在の西アフリカ、ベナン共和国のこと。ここに写真家のアーヴィング・ペンが1967年に入り、神聖な土偶レグバをはじめ人々の生活や風景を撮影した。その未公開の写真と、ダオメの仮面や布などの工芸品も展示。形態的には「かわいい」ともいえる土偶が、なぜこんなに無気味で恐ろしく感じられるのか。未知なるものへの畏怖か、それとも未開に対する西洋人の偏見か。アーヴィング・ペンの写真はそれをみごとにとらえている。
[9月15日(水) 村田真] |
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天明屋尚展「魑魅魍魎」
9/2〜10/2 ミヅマアートギャラリー[東京] |
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國芳の描く浮世絵のケレン味と、暴走族のキッチュな美意識を採り込んだポップ戯画。いかにもミヅマな作家ですね。
[9月15日(水) 村田真] |
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伊庭靖子展
8/31〜9/19 アートフロントギャラリー[東京] |
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白を基調にシーツや枕などの寝具を描いた絵。モチーフの画面への収め方はますます絶妙。果物やケーキを拡大描写した作品より華やかさは消えたものの、写真に頼ることなくちゃんと絵画として成立している。
[9月15日(水) 村田真] |
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ピカソ展
9/18〜12/12 東京都現代美術館[東京] |
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今年は「ピカソ展」2本に「マティス展」1本と、まるで戦後の泰西名画展ブームのころのようだ。そのころはまだ生まれてなかったけど。こちらの「ピカソ展」は「躰とエロス」をテーマに、おもにパリの国立ピカソ美術館から約160点の出品。初期と晩年の若干の版画や素描を除いて、大半はシュルレアリスムに接近した1920年代後半から《ゲルニカ》を描く30年代後半まで壮年期の作品で占められる。いまさらいうのもなんですが、やっぱりピカソは天才だ。とくにモノクロームの作品を見てそう思う。1点だけ東京都現代美術館の所蔵品があったが、その額縁だけ時代がかっているのがおかしい、というか哀しい。
[9月17日(金) 村田真] |
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