村田真/原久子 |
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9/18-9/19 |
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Re-sports展
9/17〜10/10 スタジオ・アーカ[大阪] |
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スポーツをテーマした展覧会。20代のアーティストたちが、それぞれスポーツをネタに作品制作。身体の動きや、シューズなどの用具といったふうに、見えるところで表面的にスポーツにこじつけようとしたものが目立ってしまった。後日、オープニングからさらに展示作品が増えているらしいので、それらも観に行かねば……。
[9月18日(土) 原久子] |
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西山美なコ "illuminé"
9/18〜10/30 Kodama Gallery[大阪] |
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画廊の壁がピンク色に彩られた。フリルがサークル状に3重にある壁画作品は真ん中が空いている。フリルは男性のシャツなどにもついていたりするが、女性を象徴するように思われがちだ。西山には彼女なりのイメージがあるわけだが、ドレスの真下から覗いた形だとか、いろいろ想像してもらえばいいという。せっかくなので、いろいろと想像してしまった。
[9月18日(土) 原久子] |
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ピカソ展
9/4〜10/24 損保ジャパン東郷青児美術館[東京] |
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新宿の超高層ビルへ。考えてみれば、森美術館ができるまでここがいちばん天国に近い美術館だったかもしれない。まあ森美術館もいつまで続くかわからないから、再びいちばんに返り咲く日も近いかも。そんなところによくピカソを貸したもんだと思ったら、こちらはパブリックではなく、最後の夫人ジャクリーヌの受け継いだプライベート・コレクションなのだ。出品は、ジャクリーヌと知り合った50年代以降の晩年の作品が過半数を占める。これらは画家の死後に相続したもので、なかには昔の愛人のポートレートも含まれていて、ジャクリーヌはこれをどんな気分でながめただろう。最晩年のグズグズに崩れた絵よりは値打ちがあると割り切っていたのかもしれない。それにしても最晩年の絵をどう評したらいいだろう。ピカソ自身、思うように描けないと歯がゆい思いをしていたのか、それとも(それでも)ただ描くしかなかったのか。
[9月19日(日) 村田真] |
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チンパンジー画伯アスカ展
9/17〜10/11 サンシャイン60展望台[東京] |
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こんどは池袋の超高層ビルの最上階へ、サルの絵を見に行く。類人猿が絵を描くことはデズモンド・モリスが『美術の生物学』のなかで詳細に報告・分析しているが、アスカちゃんは日本のチンパンくん。ニホンザルじゃないのが残念だが。作品はどれもなぐり描き程度で、やっぱり最晩年のピカソにもおよばない。比べてはいけませんね。色やかたちから《晩秋》《キャベツ》《髪飾り》など1点1点それらしきタイトルがついているけど、もちろん本人(本猿か)が命名したものではない。余興程度の展覧会。
[9月19日(日) 村田真] |
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岸田良子展 断片/白地図〈サン=シメオン農場の道〉
9/14〜26 ギャラリー16[京都] |
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岸田良子は約20年まえに作品を観た頃から、ずっと白地図の作家だ。実際にある国の形のなかに、新たに区分線を描き加えたりする。白地図というのは想像力を刺激する素敵な装置だ。子供のころから地図をみるのが大好きな私にとっては、作家がここにどんな意味を加えようとしているかとは、もう別なところで、いろんな想像をしてしまう。
[9月19日(日) 原久子] |
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オリエンティティ
9/12〜26 京都芸術センター[京都] |
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韓国系の20-30代のアーティスト8名によるグループ展は京都市立芸術大学出身の呉夏枝がコーディネートして開かれたものだ。韓国のみで生まれ育った韓国人ではなく、幼少時からヨーロッパに里子に出された人、家族でアメリカへ渡りそこで教育を受けた人、在日3世として生まれた人など皆それぞれに「韓国」から離れた経験をもつ。作品には自分のルーツやアイデンティティについて触れた作品も多く、彼らに共通する「離散」という経験について考えざるを得ない。しかし、そうしたバックグラウンドをもし知らずに観たとしてもいずれの作品も個性が異なっていて面白い。金貴月のドローイングの色彩感覚や、発想の広がりにはとくに興味をもった。
[9月19日(日) 原久子] |
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元永紅子展
9/14〜19 ギャラリーすずき[京都] |
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出品作はいずれも赤い色の単色に塗られているものだが、それぞれに微妙に色見が違う。平面の上に縦方向あるいは横に細いテープをつけてそれに着彩しているため、凹凸があって光の反射で同じ画面のうえでも微妙に色の濃淡など変化がみえる。画廊から出るとすぐに目の前に東山がある。画廊に入るまえには気付かなかった木々の緑の色の違いが、いきなり迫るように知覚させられ、奇妙な感覚を味わった。
[9月19日(日) 原久子] |
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