村田真/原久子 |
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12/25 |
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INDEX #1 MAKING WORLDS
12/10〜25 HIROMI
YOSHII[東京] |
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市原研太郎企画によるKyotaro、kiiiiiii、岩永忠輔、大庭大介のグループ展。タイトルも画廊名も、出品作家の半分もアルファベット表記なのがイケすかない。企画者の市研はイカすけない。作品はイラストっぽくて悪くない。
[12月25日(土) 村田真] |
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The World is Mine #1
11/19〜12/25 HIROMI
YOSHII FIVE[東京] |
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こちらはBT「ギャラリー・レビュー」欄を担当するアーティストの奥村雄樹の企画。こちらのほうが期待できるが、階段を昇っていくと壁にしょぼい絵が(山本桂輔)。なに、ここが会場? 見上げると、星空にゆっくりと彗星が横切る映像が流れ、ぼそぼそと早口の願いごとが聞こえる(山下麻衣+小林直人)。どうやらこの階段が会場らしい。さらに上の踊り場は小さな劇場かジオラマのように空間が仕切られ、いくつかのモニターから映像が流れてくる(横谷奈歩)。いいじゃん。ヘタな会場を使うよりずっといい。
[12月25日(土) 村田真] |
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カンノサカン「トレース」
12/18〜1/22 レントゲンヴェルケ[東京] |
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まるで車体のようにツルツルの表面に、粘りけのある絵具が飛び散ったように見えるが、よく見ると節くれだった骸骨のように描いてある。無気味なほど工芸的。
[12月25日(土) 村田真] |
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日本・チェコ現代美術交流展VISION/Tokyo2
12/13〜25 トキ・アートスペース[東京] |
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ヴラスタ・チハーコヴァーの名を覚えている人は、50歳以下ではほとんどいないはずだ。70年代に滞日していたチェコの美術評論家で、新聞や雑誌にもずいぶん書いていた。そのチハーコヴァーさんが現在チェコの美術評論家連盟の会長に就き、彼女の発案でこの交流展が実現したという。飯田啓子、中村功、中山正樹ら40〜50代中心の日本勢に対して、チェコは20〜30代と若く、電子メディアを駆使した作品が多い。
[12月25日(土) 村田真] |
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国芳 暁斎 なんでもこいッ展だィ!
12/11〜1/23 東京ステーションギャラリー[東京] |
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江戸末期から幕末・明治初期を生きたふたりの浮世絵師の特集。タイトルはなげやりだが、展示は国芳と暁斎を織り交ぜながら主題ごとにきっちり見せている。国芳も暁斎もケレン味たっぷりの奇想系の画家程度の知識しかなかったが、見終わるころには両者の区別もつくようになった。
[12月25日(土) 村田真] |
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世界2004 高野麻紀
12/13〜25 藍画廊[東京] |
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入口から正面の壁に1枚の写真が見える。高野がベルリン滞在時に毎日見ていた風景だという。でも入口には太いロープが張られていて近づけない。よく見るとロープの向こうには薄い大きなガラス板が置かれているので、入りたくても入れないのだ。イヤミなインスタレーションともいえるし、センチメンタルな作品ともいえるし、また、プライヴェートな記憶への接近を拒む意志表示とも受けとれる。いっそロープを張らずに来る人にガラス板を踏みつぶさせたらどうだったろう? また別の意味が生まれてしまうか。
[12月25日(土) 村田真] |
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鷺山啓輔展「フリーズ・フローター」
12/17〜25 ASK?[東京] |
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人里離れた湖から周囲を撮った映像をギャラリーの壁に映し出す。会場には釣り人用の浮き輪(フローター)が置かれているので、それに乗って湖面を漂いながら撮影したのだろう。上半身は湖面から出てるけど下半身は水の中、という撮影者の不安定な心身の状態が、不安定な映像に表われている。
[12月25日(土) 村田真] |
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森陽子展 ―旅―
12/20〜25 ギャラリー現[東京] |
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不定形の紙が8枚ほど壁に並べられ、右から徐々に小さく、細くなる。いちばん右の紙にはブラックホールのように放射状に線が引かれ、その線が左の紙にも延びていく。タイトルの「旅」から察するに、夜行列車の車窓から見た風景か、銀河鉄道の夜かもしれない。
[12月25日(土) 村田真] |
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遠山香苗展
12/16〜25 ギャラリー21+葉[東京] |
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太い刷毛でグイッと一筆ずつ色を置く。必ずしも透明色ではないのに、ルビーのような透明感がある。その余白を含めた画面は李禹煥や高松次郎の絵画にも遠く共鳴するが、明るい色彩はむしろシュポール・シュルファスに近い。
[12月25日(土) 村田真] |
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西尾康之「神話学」
10/30〜12/25 高橋コレクション[東京] |
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街を豪快に踏みつぶしてゆくマッチョな女性が描かれた軸。東京タワーをへし折るようなポーズをとる女性。欲望が指先からにじみ出して、造形してしまう西尾の癖はもうずっと止まないのだろうな。
[12月25日(土) 原久子] |
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金氏徹平「白夜のユーレイ」
12/4〜1/15 Kodama
Gallery Tokyo[東京] |
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大阪ではプロジェクターで展示していた映像作品を、同じ映像ソースだがモニターを2台用いて上映。ゴミのたまったドブ川の流れをたんたんと映している。作品の意図は変わらないが、個人的には、モニターを用いた展示が水にヴォリュームを持たせ立体感を増幅させていてよかった。コラージュの作品は大阪展のほうが気合いを入れていたように見える。作家にすればどちらもベストを尽くしているのだろうし、こうして2つの展示を比べるのもおかしいかもしれないが、同時に展覧会があるとどうしても比較したくなる。
[12月25日(土) 原久子] |
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中平卓馬
11/26〜12/25 SHUGO ARTS[東京] |
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最終日だったからか中平卓馬氏も会場にいた。どうしてこんな写真が撮れるのだろうと疑問に思いながら、じっと本人の肩越しに写真をみていた。でもやはり声を掛けることはできなかった。
[12月25日(土) 原久子] |
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クリストファー・ウール展
11/26〜12/25 Taka
Ishii Gallery[東京] |
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画廊によって扱い作家の傾向といったものがある。そういう意味ではクリストファー・ウールはこれまでのTaka Ishii
Galleryの傾向とは違う臭いが感じられた。張りつめた空気のなかでふと気付くと痛みを感じないまま深い傷を負ってしまうような作品が、このギャラリーの作品のイメージとしてあったが、ウールの作品のなかにいると柔らかな空気に触れている感じがする。
[12月25日(土) 原久子] |
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