村田真/原久子 |
|
1/21
|
|
|
|
|
高浜利也「移動計画」
1/11〜2/10 第一生命南ギャラリー[東京]/ギャラリーなつか[東京] |
|
|
|
|
高浜利也は版画家だと思ったら、いや版画家なんだけど、大工さんでもあるのだ。その高浜が、自分の家が立ち退きになるため新たに住まいを確保しなければならなくなり、とりあえずギャラリーなつかで床をつくり始めた。いくら切羽つまってるとはいえ、移転先も決まらないのに床だけつくっちゃおうという発想がすごい。第一生命ギャラリーではそれに関連した版画の展示。この「移動計画」と「版画」の関係がもう少し明確につながれば恐いものなしだが。
[1月21日(金) 村田真] |
|
|
|
|
池田龍雄展
1/11〜29 ギャラリー58 |
|
|
|
|
《ASARAT計画》と《梵天の塔》の資料展示。ASARATとはASAMA(浅間山)とARARAT(アララト山)の合成語で、瀧口修造の庭に実ったオリーブの種81粒を浅間山の周囲にまくというパフォーマンス。1972年に武満徹、中西夏之、松澤宥らとともに行なわれた。梵天の塔はインド伝来のもので、3本の棒のうち1本にはめ込まれた64枚の輪を残る2本の棒を使って移しかえていくパフォーマンス。これは1973年から続けられているが、1秒に1回動かすとしても移し終えるのに5840億年かかるという。当時は絵描きも盛んにこうしたパフォーマンス(とは呼ばなかったが)をやってたもんだ。帰りに画廊の人が福袋をくれた。なかには「浅間の雪玉」と「梵天の輪No.12」の「時空遊泳洋菓子セット」に、千円札の縮小コピー(池田龍雄の肖像入り)と5円玉のお年玉。
[1月21日(金) 村田真] |
|
|
|
|
赤塚佑二展
1/7〜22 コバヤシ画廊[東京] |
|
|
|
|
分厚いキャンヴァスに無骨なペインティングが4点。いいんじゃないでしょうか。
[1月21日(金) 村田真]
|
ギャラリーの中央と周囲に1辺7〜8センチくらいの紙の立方体が数百個、いや数千個。その表面には絵具が飛び散ってるので、紙に描いた絵を折ってつくったようだ。天井には丸い大きな紙が吊るされ、その上にも立方体が。なにをしたいのかよくわかりませんね。
[1月21日(金) 村田真] |
|
|
|
|
原口典之展
1/11〜22 ギャラリー現[東京] |
|
|
|
|
キャンヴァスの中央に黒くて太いストライプを引いたり、キャンヴァスの両側だけ布を張って中央は木枠を見せたり、それらのパターンを組み合わせたり。重厚な作品を期待してたら意外と軽かった。
[1月21日(金) 村田真]
|
|
|
|
|
彦坂尚嘉新作個展/《気》の美術
1/17〜2/5 ギャラリー手[東京] |
|
|
|
|
1点1万円のドローイングが約10点と、箱状のペインティングが数点。珍しくキャンヴァスにアクリル画もあった。DMには「《もの》ではなく、《気》を見て欲しい。《気》派結成」とある。また始まったか、って感じ。
[1月21日(金) 村田真] |
|
|
|
|
李朝の民画
1/11〜2/3 村松画廊[東京] |
|
|
|
|
その彦坂さんが4半世紀ほど前、『みづゑ』誌上で李朝民画の空間構造を精緻に分析していたのを思い出した。同展が彦坂さんの個展と同時期に、道ひとつ隔てて開かれるのは偶然か? 出品は「宮廷花鳥図」と「季暦図」各8点ずつに「虎図」3点。どれも極度にパターン化され、とくに陰陽五行説に基づく「季暦図」などはほとんど抽象画。
[1月21日(金) 村田真]
|
上野茂都展
1/11〜22 藍画廊[東京] |
|
|
粗い仕上げの石彫で、仏塔や灯籠のようなかたちをしている。てっぺんが亀の甲羅みたいになって色のついてるものがあるが、よく見れば、ふとんをかぶって寝てる人の姿らしい。なんだかわからないけどおもしろい。
[1月21日(金) 村田真] |
|
|
|