村田真/原久子 |
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9/28-9/30 |
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国際シンポジウム
「展覧会とはなにか──空間と意志」
9/28, 29 横浜シンポジア[神奈川] |
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横浜トリエンナーレのオープニング企画。パネリストは、ニューヨークのPS1のディレクター、アラナ・ハイス、今年のシャルジャ・ビエンナーレのディレクターを務めたアーティストのケン・ラム、美術評論家の中原佑介、そして川俣正(2日目はアイコン・ギャラリーのディレクター、ジョナサン・ワトキンズも参加)。初日は各パネリストのかかわった展覧会の報告と質疑応答、2日目はディスカッションという構成。話はあっちこっち飛んだが、焦点のひとつは、川俣やケン・ラムのようにアーティストがキュレーターをやることについて。最近のプロジェクト型の作品の場合、ひとりで作品を制作するのではなく、みんなで展覧会をつくったり運動を組織したりする面が強いので、ますますキュレーター型のアーティストは増えるだろう、と川俣はいう。ちなみに、「一緒に食事したくないアーティストとは展覧会をやりたくない」というアラナの発言を受けて、中原さんが「ヴェネツィア・ビエンナーレのコミッショナーをやったとき、ふたりのアーティストを選んだら犬猿の仲だった。アーティスト同士の相性も重要」と指摘。この「ふたりのアーティスト」ってだーれだ?
[9月28日(水) 村田真] |
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ナカニワロック
9/28 山下ふ頭横浜トリエンナーレ2005会場・ナカニワ[神奈川] |
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ソウル兄弟、フナ、ハイドパーク、ウィスット・ポンニミット、チキチキバンブースという出品作家が関係するバンド等がトリエンナーレ会場の2つの倉庫の間のステージで演奏。途中、ナカニワではじまった身体表現サークルのパフォーマンスなどが同時に行なわれるなど、海風を受けながら痛快ともゆうべき状況が繰り広げられていった。
[9月28日(水) 原久子] |
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Red Carpet : Art Video Screening OZ
Night
9/28 graf
media gm : YOKOHAMA[神奈川]
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オーストラリア出身の出品作家ショーン・グラッドウェル、クレイグ・ウォルシュの、これまでに発表した近作のほか、ガイ・ベンフィールド、前回の台北ビエンナーレに出品したキングピンズや、現在はL.A.に住むTVムーアらの映像作品と上映。出品作家たちが多くオーディエンスとして参加していたが、横浜ではじめて出会った作家同士はそれぞれのこれまでの活動を知らない場合が多かったこともあり、作家間の交流の場になっていた。
[9月28日(水) 原久子] |
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X-COLOR/グラフィティin Japan
10/1〜12/4 水戸芸術館現代美術ギャラリー+市街地[茨城] |
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日本のグラフィティ・ライター38人の出品。38人といってもだれひとり知らないし、ひとりひとりの顔も見えない。というのも、みんなAKIMとかKEONEとかZYSとか似たり寄ったりのアルファベット名だし、その名前をデフォルメした「タグ」もほとんどワンパターンだし、しかも彼らはしばしばコラボレーションするからだ。おまけに作品は壁に直接描いたものだから、いずれ消される運命にある。はかないといえばはかないが、でもこれってけっこう絵画の原点のような気がする。少なくともピカソの絵より、ラスコーの洞窟壁画に近い。館外の数カ所に施されたグラフィティもみごとというほかない。しかしこれはグラフィティの勝利なのか、堕落なのか。
[9月30日(金) 村田真] |
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Red Carpet : Art Video Screening Taipei
Croquis
9/30 graf
media gm : YOKOHAMA[神奈川]
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台北を拠点にライターなどをしている岩切みおがセレクトした台湾で活躍する映像作家の作品を上映。福岡アジアトリエンナーレに出品しているゼン・ユーチンなど、いま現地で注目される若手の作品を中心に、台湾では先駆的な存在として映像を用いて創作活動をするユェン・グァンミンの作品も含めて公開。静寂のなかで視覚だけに神経を集中できる作品が多いという印象を持った。だが、これらが台湾美術の現況すべてを代表しているわけではないとのこと。
[9月30日(金) 原久子] |
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