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プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
10/16-10/21
桃谷恵理子「ホームステイ・アート・プロジェクト」
9/28〜12/18 場所は非公開[神奈川]
ハマトリの場外プロジェクトのひとつ。午後5時に指定された山下公園近くのマンションの1階ロビーに行くと、スタッフが部屋に案内してくれる。ここに滞在している桃谷が自分の部屋で展覧会をキュレーションしているのだ。つまり、アーティストとして選ばれた桃谷が、キュレーターとして別のアーティストを選ぶという入れ子状の展覧会になっているわけ。その彼女の選んだ第1弾がアンヌ・クリアリー&デニス・コノリーのサイトスペシフィックなビデオ。作品は、映像の桃谷と実物の桃谷がピアノで共演するなど部屋ごとに3つに分かれていて飽きさせない。さて、桃谷のこのプロジェクトについては10月3日号の「フォーカス」で、まだ作品を見ないうちに、見られなかった理由も含めて「敷居が高い」と書いた。それは間違ってないだろう、部屋に入るまでは。しかし、ひとたび部屋にあがればけっこう@ホームな雰囲気なのだ。それはアンヌ&デニスの作品の質もあるだろうし、桃谷の接客ぶりもあるかもしれない。ふとんが敷きっぱなしなのもそのための演出だとしたら効果的だ。腰をあげるきっかけもなく、かれこれ1時間も居座っただろうか。驚くのは、ぼくより先に来た客がだれひとり帰らなかったことだ。敷居が高いのは作品ではなく、そこに行きつくまでの過程だ。
[10月16日(日) 村田真]
杉浦康益 展
10/8〜11/5 神奈川県民ホールギャラリー[神奈川]
杉浦康益 展
70年代から延々と陶で石をつくり続けてきた作家。見た目はただの石だし、成分も石と大して変わらないけど、中身はカラッポだ。その同じ石が何個も何十個も並ぶさまはなんとも奇妙だ。2000年からは陶の花に着手。これは知らなかったが、山ユリ、ドクダミの花、アーティチョーク、ネギボウズなどまことに多彩だ。しかし陶で石をつくるのは逆説的にわかるけど、なんで陶で花をつくるんだろ。
[10月16日(日) 村田真]
Yoshitomo Nara + graf 横トリ報告会
10/16 graf media gm[大阪]
graf の豊嶋秀樹による今回の横浜トリエンナーレ出品作に関する話題を中心とした報告会。横浜トリエンナーレでは初日から4日遅れて作品を完成させたが、途中にあったさまざまな秘話を披露。
[10月16日(日) 原久子]
TAMA VIVANT 2005──美術・そのひろがる輪郭
10/15〜24 (みなとみらい展)みなとみらい駅地下3階コンコース
[神奈川]
TAMA VIVANT 2005──美術・そのひろがる輪郭
多摩美芸術学科の学生が企画するアニュアル展。昨年から多摩美キャンパスでの展示のあと、みなとみらい線の駅でも展示している。といっても単なる駅のコンコースだから作品展示には不向きで、そのことも含めて出品作家を選んでいるんだろうか。今年は7人中5人が絵画。絵画の展示には向かないと思うけど、松尾藤代の窓を描いた絵だけは妙にマッチしていた。
[10月19日(水) 村田真]
石の思考
10/6〜23 東京藝術大学陳列館
[東京]
石の思考
フクロウ彫刻で知られる芸大教授の手塚登久夫の退官を記念して、彼の石彫研究室での教え子たちと開く22人の彫刻展。フクロウは好きだけど、その作品もどこかで見たことはあるけれど、手塚登久夫の名前は知らなかったなあ。まあ知らないでもいいか。お目当ては森淳一だもんね。おお、めだたない壁に泡かケシ粒みたいな極小の彫刻がへばりついている。大理石でこんなもんつくるかね。
[10月21日(金) 村田真]
七人の小侍+1
10/21〜11/20 ANPONTAN
[東京]
七人の小侍+1
ANPONTANは銀座1丁目に登場したギャラリー&レストランバー。そのオープニングに、昭和40年会のメンバーが選んだ期待の新人アーティスト7人に、マネージャー長谷川仁美が海外で見つけた1人を加えた「七人の小侍+1」が開かれている。写真の池田晶紀(松蔭選)、サウンドアートのmnemon(有馬選)、絵の番平浩美(パルコ選)、マンガのピョコタン(土佐選)、ビデオのサスキア・ホルムクイスト(長谷川選)、おバカのふつう研究所(会田誠選)という面々。こんなんで経営はだいじょぶなんだろか、つい心配してしまう。
[10月21日(金) 村田真]
美術百貨店
10/20〜30 スパイラルガーデン[東京]
美術百貨店
毎年恒例のアートフェア「テイク・アート・コレクション」。無名の若手から杉本博司、草間彌生といった大御所まで、お値段も1万円以下から100万円を超すものまでいろいろ。大巻伸嗣のシルクスクリーン5,775円はお買い得だけど、それだけに作品も安っぽいような気がしてくるし、森万里子のリトグラフは6枚組とはいえ180万円じゃあ手が出ない。赤崎みまの写真28,350円あたりがお手ごろでしょうか。買わないけどね。
[10月21日(金) 村田真]
アート&テクノロジーの過去と未来
10/21〜12/25 ICC[東京]
日本の戦後のメディアアート、テクノロジーアートといわれる作品の系譜をたどっていける展覧会。勉強させてもらった気がした。実験工房の存在の大きさを改めて痛感。
[10月21日(金) 原久子]
Index
9/26-9/28
シンガポールビエンナーレ・光州ビエンナーレ記者発表
横浜トリエンナーレ2005
生の芸術──アール・ブリュット 展
松波路美
岩尾善幸 展
岡崎乾二郎
建築家・長島正充「ドローイング100点」展
9/28-9/30
国際シンポジウム「展覧会とはなにか──空間と意志」
ナカニワロック
Red Carpet : Art Video Screening OZ Night
X-COLOR/グラフィティin Japan
Red Carpet : Art Video Screening Taipei Croquis
10/1-10/3
『希望の美術・協働の夢──北川フラムの40年1965-2004』出版を祝う会
MOTOMIYA KAORU 2005
「YOU or IT」O JUN×棚田康司
ジグマー・ポルケ展
渡辺剛「TRANSPLANT」
遠山香苗 展
10/6
一色ちか子
山本浩生 展「WORLD-SMALL」
鮎川廉「絵画に成るもの」
アントニー・ゴームリー
秋廣誠 展
ghazel展
やなぎみわ「無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語」
10/7-10/12
冨井大裕
もとみやかをる「ホワイト・ブック」
篠原有司男「ボクシング・ペインティングとオートバイ彫刻」
渡辺剛 展「Mt」
米田知子「雪解けのあとに」
グローバル・プレイヤーズ 日本とドイツの現代アーティスト
横浜トリエンナーレ2005
藤山貴司 展
10/14-10/15
スーパーピュア2005
横浜トリエンナーレサテライト 野村誠+野村幸弘
港千尋 展「Augustine」
“ZONE-POETIC MOMENT”
ゾーン──ポエティックモーメント
エロディ・ポン ペリフェラル・エリア
イ・ブル展 S2
児島サコ
10/16-10/21
桃谷恵理子「ホームステイ・アート・プロジェクト」
杉浦康益 展
Yoshitomo Nara + graf 横トリ報告会
TAMA VIVANT 2005──美術・そのひろがる輪郭
石の思考
七人の小侍+1
美術百貨店
アート&テクノロジーの過去と未来
10/22-10/27
日韓五世代の対話
アサヒ・アートフェスティバル2005報告会
法貴信也 展
ブブ・ド・ラ・マドレーヌ 展
MobLab:日独メディア・キャンプ2005
ドイツ写真の現在
アウグスト・ザンダー展
レオナルド・ダ・ヴィンチ展
赤木仁 展「積良」
垣内玲 She said "Repeat after me."
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