村田真/原久子 |
|
10/1-10/3 |
|
|
|
|
『希望の美術・協働の夢──北川フラムの40年1965-2004』出版を祝う会
10/1 ヒルサイドプラザ[東京] |
|
|
|
|
アートフロントの代表で、「アパルトヘイト否!国際美術展」、ファーレ立川パブリックアート、「大地の芸術祭」など数々のイベントやアートプロジェクトを手がけてきた北川フラムさんの、40年どころか出生からの軌跡をたどる大著の出版記念会。発起人だけで126人、パーティーは人が入りきらないので昼の部と夜の部に分け、司会はなぜか北川さん本人が務めるという異例の会となった。これに先立ち、北川さんはアートフロントの社長を退いて会長になったが、もちろん楽隠居を決め込んだわけではなく、どうやらこれから第2ステージの幕を開けようとしているらしいのだ。
[10月1日(土) 村田真] |
|
|
|
|
MOTOMIYA KAORU 2005
9/20〜10/15 ミヅマアートギャラリー[東京] |
|
|
|
|
最近は金継ぎにハマってるもとみやかをるの個展。金継ぎとは、陶器など貴重品のひびや破損部分に金をつめてつなぐ技術。ひび割れというマイナス要素をあえてゴージャスにめだたせることでプラスの価値に転化する裏技といえる。しかしもとみやさんは亀の甲羅やカタツムリの殻にまで金継ぎしている。これを建築や都市レベルにまで拡大していけばおもしろいかも。
[10月1日(土) 村田真]
|
|
もとみや展が最終日ってことで、終了間際に駆け込み、「金継ぎ」された会場の床の亀裂、亀の甲羅の溝などを観て楽しくなってきた後に、KATHYのパフォーマンスを観る。ぎりぎりまでもとみや本人もKATHYといっしょにパフォーマンスに出演することを本人が知らなかったのだという。金の糸をもって、ダンサーのドレスの布のほころびを接いでゆく。金の鈴のついたゴムで3人のダンサーはつながれ、少しもどかし気に踊る。観るたびに新しい側面を見せてくれるKATHYともとみやの組み合わせはとても新鮮だった。
[10月15日(土) 原久子] |
|
|
|
|
|
「YOU or IT」O JUN×棚田康司
10/1〜22 ミヅマ・アクション[東京]
|
|
|
|
|
ミヅマの入ってるビルの屋上階(5階)の1室がサブギャラリーとしてオープン。その第2弾が絵画のO JUNと彫刻の棚田康司の2人展だ。屋上屋を重ねたような場末の雰囲気に作品が妙にマッチしている。
[10月1日(土) 村田真] |
|
|
|
|
ジグマー・ポルケ展
10/1〜30 上野の森美術館[東京] |
|
|
|
|
ポルケとは15年前にアムステルダムのステデリック美術館で会ったことがある。そのとき彼はワインをがぶ飲みしながら、かたわらに置かれた黒いバッグを指差して「犬だ、犬がいる」とはしゃいでいた。イッてるおっさんだなと感心したものだ。今回の個展は「日本におけるドイツ年」にちなみ、2002年に世界文化賞を受賞した記念として開かれるのだが、本人によるとドイツからは一銭の金も出ていないらしい。そのせいか、なんか中途半端な展覧会という印象は否めない。だいたい1982年の作品が全29点中11点を占めるのはなぜなんだ?
[10月3日(月) 村田真] |
|
|
|
|
渡辺剛「TRANSPLANT」
10/4〜11/27 資生堂ギャラリー[東京] |
|
|
|
|
大きな部屋にはジャングルを写した巨大な作品が3点。これはブラジルのバナナ畑やハワイのコーヒー栽培、つまりプランテーションなのだ。奥の部屋には、インドに建つイギリス建築やアメリカに見られる日本人街、つまり移民によってつくり変えられた風景写真が並ぶ。ここまで来ればタイトルの「TRANSPLANT(移植)」の意味が見えてくる。もともとその場所になかったものを移植することによって生じる、風景の違和感みたいなもの。しかし、キャプションや解説を読まずに写真だけ見て、はたしてどれだけそのことが伝わるだろうか。とりわけ欧米をはじめ世界中から多くの文明文化を移植してきた日本において、それらはごく日常的風景かもしれない。
[10月3日(月) 村田真] |
|
|
|
|
遠山香苗 展
10/3〜8 コバヤシ画廊[東京] |
|
|
|
|
幅広の刷毛でオレンジや水色といった鮮烈な色彩を塗り重ねていく。李禹煥展を見たあとでこれを見ると、いっそうおトク感がある。
[10月3日(月) 村田真] |
|
|
|