artscape
artscape English site
プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
12/18-12/20
近代芸術家の書展
11/1〜12/25 何必館・京都現代美術館[京都]
北大路魯山人、高村光太郎、梅原龍三郎、村上華岳など、教科書に載っているような作家たちがずらりと名を連ねること15名。1階は須田剋太の筆の勢いの力強さや、選ばれた言葉が興味深い。「名は体をあらわす」というが、文字(書)も同様。中川一政などは、お世辞にも達筆とは言い難いが、それでも風格がある書である。それぞれの個性を作品や文章を思い出しながら鑑賞するのは、なかなか楽しい。
[12月18日(日) 原久子]
古橋悌二《LOVERS》特別展
12/9〜25 京都芸術センター[京都]
先日も久しぶりにICCで展示されていた《LOVERS》(古橋悌二作品)を観たが、名作は時間がたっても、その強度が揺らぐことがない。古橋が亡くなって10年。はじめて彼の遺作ともいえるこの作品が京都で展示されたことはとても嬉しいことだ。四角い部屋の四面の黒い壁に6人の男女が歩く、走る、立ち止まるといった行為を反復する姿が投影される。時折、人が重なり合う。床にも時折円形に文字がプロジェクションされ「DO NOT CROSS THE LINE OR JUMP OVER」と書かれている。静かな部屋にスライドプロジェクターのスライドを差し替える音が鳴り、壁からかすかに声が聞こえる。いかようにもとれる作品だが、強いメッセージを含んでいる。でも言葉を選ばずに書いてしまうと、とんでもなく陳腐になってしまいそうで、書くことが躊躇される。でも、そう思うくらいに私自身も大切に思っている作品なのである。
[12月18日(日) 原久子]
津村陽子 展
2/5〜18 neutron[京都]
2006年3月には「VOCA 2006」(上野の森美術館)に出品するという津村。抽象化されたというより、頭のなかに浮かぶことをキャンヴァスの上に描いていったら、こうした絵の具の重なりや、カタチ、線が出てきたというべきか。ほかの作品と並んだときにどう見えるのか、上野で展示されるのを観にゆくことにしたい。
[12月18日(日) 原久子]
常設展示
大西清右衛門美術館[京都]
千家十職にも含まれる大西家の茶釜。鉄をたたくような音が聞こえたが、どうやらご近所の茶釜工房からもれてくる音らしい。茶の湯の道の侘寂がよく語られるが、茶道具はどれもとても贅沢な気持ちになれるものばかりだ。
[12月18日(日) 原久子]
横浜トリエンナーレ2005
9/28〜12/18 山下ふ頭[神奈川]
横浜トリエンナーレ2005
とうとう最終日。京都から駆けつけたが、京都や途中の名古屋で雪のために新幹線が徐行運転していたこともあり、会場に着いた時刻はすでに8時をはるかにまわっていた。ナカニワで行なわれていた最後のP stone KのVJ(?)にかろうじて滑り込む。大画面に映し出された映像とサウンド。画面のまえで、Macに向かっている木村友紀(P stone K)は寒そうだった。
つねにアーティストたちやキュレーターたちがいる会場はエネルギーに溢れていたけど、やっぱりここにも彼らの姿があった。1回しか会場に足を運ばなかった人には実感がないかもしれないが、川俣さんがはじめに言ったとおり「運動態としての美術展」を実践した関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
[12月18日(日) 原久子]
宮本裕美 展──フリル
12/12〜25 nico project viewing room[東京]
宮本裕美 展──フリル
DMに印刷されたピンク色のフリルの絵を見て、なぜかちょっと惹かれた。作者の名前に覚えはないが、造形大の院生だという。会場の「nico project」というのも気になるし。「appointment only」なのでいずれ行こうとDMだけバッグにしのばせておいた。
それとは別に、去年から目をつけていたアーティストの狩野哲郎の彼女が個展を開いてるというので、知人たちと見に行くことになった。その知人に個展のDMを見せてもらったら、なんとぼくのもっているDMと同じピンクのフリルではないか。みごとに円環が閉じた感じ。前置きが長くなったなあ。作品はみんなピンクのフリルで、けっこういい味出している。
[12月19日(月) 村田真]
life/art05 今村源
12/8〜25 資生堂ギャラリー[東京]
今村源、金沢健一、須田悦弘、田中信行、中村政人の5人のアーティストの作品によって2001年から続けられてきた「life/art」もいよいよ最終章。リレーで個展が3月まで開かれてゆく。まずそのトップが今村源個展。会場が巨大な泡で満たされた状態になっていて、多角体の骨格がどこまでもはびこって連続している。こっそり3カ所に須田の作品があるそうなのだが、2つだけしか見つけられなかった。
[12月20日(火) 原久子]
Index
11/25-11/27
EU・日本創造都市交流2005シンポジウム
北仲BRICK&北仲WHITEオープンプログラム
「北仲OPEN!」
杉本博司
オノ・ランドスケープ展&ジュニア・ツリー展
12/3-12/4
pug27
X-COLOR
グラフィティin JAPAN
アーカスプロジェクト2005
オープンスタジオ
「東京おみやげ」by昭和40年会
都市へアクション! ベルリン-東京
12/6
向山裕 展「降河回遊」
鈴木淳×中崎透 展「Favore──どうぞ」
吉田哲也 追悼展
肥田せんせいのなにわ学 展
大西康明 展──呼吸星雲
松山賢「花の園」
12/9-12/10
BankART Life
刺繍の美展
古橋悌二《LOVERS》特別展
 オープニングトーク
アーティスト・イン・レジデンスのほんとうのはなし
キリンアートプロジェクト2005
日下部一司「あちらこちら」
12/11-12/12
童美
上村亮太・杉山知子 展 「Domain」
「新開地生誕100年の饗宴」
COUMAプロデュース 卓球場の饗宴
FBI
ジ・アウトサイダーズ〜部外者としての〜
12/14
母袋俊也 展
《Qf》その源泉
黒川弘毅 展
アネット・メッサジェ展
出月秀明 展
「アランの毛糸帽子会議」
弘田一成 展
牛島達治 展
12/15-12/17
会田誠 展「恋の前厄」
ART/ROOM展2005
カースルテン・ニコライ シンクロン
日本人への旅《街角》
福島清 油彩画 個展
小杉美穂子+安藤泰彦《呼吸法》
12/18-12/20
近代芸術家の書展
古橋悌二《LOVERS》特別展
津村陽子 展
常設展示
横浜トリエンナーレ2005
宮本裕美 展──フリル
life/art 05 今村源
前ページ
ページTOPartscapeTOP 
DNP 大日本印刷 ©1996-2007 DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd.
アートスケープ/artscapeは、大日本印刷株式会社が運営しています。
アートスケープ/artscapeは、大日本印刷株式会社の登録商標です。
artscape is the registered trademark of DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd.
Internet Explorer5.0以上、Netscape4.7以上で快適にご利用いただけます。