村田真/原久子 |
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3/4-3/7 |
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杉浦晶展
3/20〜25 ギャラリーなつか[東京] |
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幅90センチくらいの画面をつないで壁を一周している。そこに描かれているのは、オレンジ色の室内で繰り広げられる男女の怪しげなドラマ。ひょっとして絵巻のつもりだろうか。形式にしろ内容にしろなにか非常に場違いな印象を受けるのだが、アートなんてもともと場違いなもんだから、そういう意味ではけっこう高得点。
[3月20日(月) 村田真] |
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小西真奈1──金華山
3/20〜25 Space
Kobo & Tomo[東京] |
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今年のVOCA賞受賞作家の個展。初日の午後3時半なのにもう作品の半数に赤丸がついている。VOCA賞ってそんなに効きめがあるのか? 今回は「1」で5月には早くも「2」を予定してるっていうから、かなり期待値は大きいようだ。作品もとってもなじみやすいし。
[3月20日(月) 村田真] |
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松浦寿夫展
3/13〜25 なびす画廊[東京] |
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絵を描くことが困難だった30年前の時代気分がすっかり忘れ去られたいま、毎日淡々と、かどうかは知らないけれど、文字を覚えるようにキャンヴァスの上に絵具を置き続ける。誠実といえば誠実だが、愚直といえば愚直。杉浦晶や小西真奈は松浦の絵をどう見るのか、逆に松浦は杉浦や小西の絵をどう見るのか、ちょっと知りたい。
[3月20日(月) 村田真] |
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たほりつこ──環境から感境へ
3/15〜4/2 アートフロントギャラリー[東京] |
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ギャラリー内に植物を植えた四角い枠が置かれている。ガラス越しに外を見ると、同じサイズの植裁があり中央に木が立っているので、それをギャラリー内にも移設したことがわかる。ただしこちらには木が立ってるはずの場所になにやら機械がつないである。係の人の説明によると、外の木にセンサーをつなげてどうのこうので、こちらに反応してなんたらかんたらなのだが、いま故障中で動かないという。それを早く言え。結局このテの作品はどれほどコンセプトがすぐれていても、故障すればマヌケきわまりない。
[3月21日(火) 村田真]
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激変するアート・パブリック
3/21〜23 ヒルサイドプラザ[東京] |
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たほりつこが学生と設立したアースワーク・インターナショナルの企画。「パブリックアート」ではなく「アート・パブリック」になっているのは、パブリックアートだけでなくアースワークや環境芸術を含めて幅広く芸術と環境とのかかわりを考えようとしているから。3日間の会期中、ロバート・スミッソンの《スパイラル・ジェティ》の映像をはじめとする展示もあるけれど、2日間にわたって繰り広げられるディスカッションがメインのようだ。
[3月21日(火) 村田真] |
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村田朋泰展
2/11〜3/31 目黒区美術館[東京] |
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ちょっとノスタルジックな人形アニメ。と書いて、ふと思う。絵を動かすアニメに比べて、人形を使うアニメのほうがノスタルジックになりがちなのはなぜだろう? ともかく、アニメ作家の美術館での個展というのは、ただ映像を流していればすむわけではないから難しい。今回いちばん大きな展示室では映像インスタレーションを試みていたけど、ほかの部屋に比べて必ずしも成功したとはいいがたい。
[3月21日(火) 村田真] |
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“Anonymous Still”Yang Yong
3/9〜4/3 Tang
Gallery[バンコク・タイ] |
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バンコクにも華僑が多く住む。ここで個展をしていたのは、中国本土に住むアーティストの個展。いま、欧米でも東南アジアの市場でも中国人作家の作品が溢れている。Yang
Yongのこの個展では都市生活者たちの憂いを表現した写真がプリント、ライトボックスなどを用いて展示されている。都市にフォーカスをあてた同時代の匿名のだれでもないだれか……。こうした世界共通のテーマはなんとなくすでに見飽きたような気もするが、この作品がどのようにタイの人たちの目に映るのだろうか。ちなみに、この展覧会に誘ってくれたのは、中国系シンガポール人。
[3月21日(火) 原久子] |
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一ノ瀬雅子展
3/18〜26 ヨシダテハウス[神奈川] |
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雑誌の女性モデルから顔や背景をヤスリで削り取り、髪だけ残して壁に貼っている。カツラの見本みたい。ちょっとエロチックなイマジネーションを刺激するし、もっとおもしろくなる可能性もあるけど、まだ中途半端。
[3月22日(水) 村田真]
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