小吹隆文/福住廉 |
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5/3-5/8 |
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ピカソ 5つのテーマ
3/8〜9/17 ポーラ美術館[神奈川] |
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19世紀フランス印象派のコレクションで知られる箱根の企業美術館によるピカソの展覧会。セザンヌの水浴画からの影響関係を解説したり、「海辺の母子像」の下絵をX線写真で解析してみたり、観光客向けの展覧会にしては十分すぎるほど見応えがあった。半分地下に埋まった建築も心地よいし、スタッフもでしゃばり過ぎず、教育が行き届いている。なにを勘違いしたのか、シークレットサービスを気取っているどこかの美術館は見習ったほうがいい。
[5月4日(木) 福住廉] |
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大絵巻 展
4/22〜6/4 京都国立博物館[京都] |
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会場に到着すると、館外に入場待ちの行列が。15分ほど待って入ったら、館内には更に長い列ができていた。本展の目玉《源氏物語絵巻》《鳥獣戯画》《信貴山縁起絵巻》を見るのに約1時間待ちなのだとか……。あぁ、すべてはGWを選んだ私のミス。結局、3作品は諦めて作戦を変更。出口から逆回りすることにした。すると、後半は割と空いてるじゃないか! 主催者殿、導線に改善の余地ありです。平日午前中の再チャレンジを誓い、この日は敗戦気分で会場を後した。
[5月5日(金) 小吹隆文] |
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長谷川彩子
5/1〜7 フタバ画廊[東京] |
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乾漆を用いながら絵画に取り組む作家。去年と比べて絵のモチーフから直接的なエログロ感が抜け、より洗練されてきたように見えた。
[5月7日(日) 福住廉] |
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スコット=ド・ワシュレー来日展──いつからハゲなんだろう
4/25〜5/7 アートフロントギャラリー[東京] |
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交通事故による脳障害を負ったせいで、記憶が一日しか持たないワシュレー氏。靴の裏に印鑑を貼りつけたり、浴室の壁に文字を書き殴ったりして、なんとか記憶をとどめようとしているが、後日そこから再び記憶を甦らせることはできないのだから、それらは記憶の保管(補完)というより、忘却への絶望的な抗いの痕跡というべきだ。だからこそ展示されたモノには作家の主体的なメッセージ性も物語性もなにもなく、ただたんにモノだった。一切の過去を持たぬまま、永遠の現在を生き続けるポストモダンの実例のような作品。
[5月7日(日) 福住廉] |
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