小吹隆文/福住廉 |
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5/16-5/18 |
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塩保朋子 展
5/16〜28 同時代ギャラリー
[京都] |
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水や大気を連想させる流動的な図像を、切り絵の技法で表現している。今までは厚手のトレーシングペーパーを用いていたが、今回は真っ白な特殊紙を使用。そのせいか模様のダイナミックさがより明確になっている。また、作品裏面からの逆光の眺めは、表側とは異なる表情。一作品の表裏で二種類の感興が味わえるの点も興味深い。
[5月16日(火) 小吹隆文] |
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大西伸明個展“Remnants of nature”
5/13〜6/10 studio
J [大阪] |
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人工物から自然物まで、あらゆる物を写し取った樹脂作品で知られるアーティスト。一見本物そっくりのオブジェは、一部が透明のまま残されているが、それゆえオリジナルでもコピーでもない正体不明な存在感を醸し出していた。
[5月18日(木) 小吹隆文] |
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徹子の部屋物語
5/17〜22 日本橋高島屋8階ホール [東京] |
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トーク番組の先駆けともいえる「徹子の部屋」の30周年記念展。むせ返るようなマダムの芳香が充満する会場には、これまでのゲストの一覧表や徹子の衣裳、徹子を描いた油絵、徹子直筆の進行メモから、番組スタッフの証言や収録の舞台裏をのぞくオフショット映像まで、この長寿番組をあらゆる側面から紹介した展示で充実している。
ただ、長寿番組といえども、必ず終わりがある。徹子本人は「100歳まで続ける」と頼もしいコメントを残しているが、懐旧と不安が表裏一体であるように、「徹子の部屋」のこれまでを振り返る回顧展は、必然的にそのこれからについて考えさせてしまう。声優を代えれば半永久的に継続できる「ドラえもん」や「サザエさん」とは事情がちがうのであり、「徹子の部屋」のトークが徹子本人の独特な話術とリズムによって成り立っていることを考えれば、なおさらだ。
日本のお昼に欠かせない定番は「徹子の部屋」と、同じようにタモリという記号によって成立する「笑っていいとも!」だが(これに、もっとも露骨なかたちで日本のリアルな醜悪さを見せつける「NHKのど自慢」を付け加えてもいい)、いずれかが視界から消えるとき、ぼくらは言いようのない喪失感にとらわれるにちがいない。本展は、タイムリミットを迎えつつある時代の転換期にぼくらがいること、だからこそ現在の次の時代について考えなければならないことを如実に物語っている。美術館が終わった後について、そろそろ考えてもいい頃だ。
[5月18日(木) 福住廉] |
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中辻妙子
5/15〜20 なびす画廊
[東京] |
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和紙に墨をにじませた平面作品だが、半分規則的で半分不規則的な墨の文様は、折りたたんだ和紙を墨につけてそれを開くという手法によるらしい。
[5月18日(木) 福住廉] |
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