小吹隆文/福住廉 |
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4/3-4/15 |
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写真新世紀 大阪展2006
4/1〜23 アートコートギャラリー[大阪] |
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2005年度の公募で受賞した6人の作品展と、2004年度の準グランプリ作家2人の新作展で構成されていた。私が注目したのは、東京や大阪など大都市の鳥瞰図を力業のコラージュで表現した西野壮平と、インターネットから採集した複数の画像をデジタル処理してミニマル絵画の様に仕上げた林口哲也+松村康平。受賞作は各審査員が1点ずつ推薦する形式になっており、審査員と受賞作の類似性を考えながら見ると、別の楽しみ方もできる。
[4月3日(月) 小吹隆文] |
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digmeout
exhibition 2006
3/28〜4/9 マイナスケイプス[大阪] |
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大阪のラジオ局、FM802が主催する公募展。11回目の今回は、787点の応募のなかから13作家が選ばれた。ジャンルは問わないが、入選者を展覧会後も企業とのプロジェクトに起用するなどチャンスが多いということで、やはりコマーシャルアート系がやや優勢となっている。受賞者のうち、イラストの諏訪さやかと寺田まゆみは即戦力で使える人材。写真の鍛治谷直記は大竹伸朗のジャパノラマを思わせる作風。他は、寺田めぐみ、シュガーウォーター、澁谷忠臣の作品が目立っていた。
[4月5日(水) 小吹隆文] |
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河合晋平 展──復活のオルブテルアール
4/11〜23 ギャラリーはねうさぎ[京都] |
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河合晋平は、自分の作品を生物の一種と解釈し、作品の展開を進化の過程として記録・分類もしているユニークなアーテイスト。今回は、5年ほど前に絶滅したはずの種が再発生したという設定だ。実際はロールパンに樹脂をコーティングしているのだが、パッと見は昆虫か軟体動物風で、虫嫌いな人が見たら鳥肌モノの造形。一歩誤ればチープなゴッコ遊びに陥りかねないが、オリジナリティと膨大な作品量が説得力を与えている。
[4月11日(火) 小吹隆文] |
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加藤崇
4/10〜15 ギャラリイK[東京] |
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作家自身がモデルとなった映像インスタレーション。長いホースを口にくわえ、コップの牛乳の吸引を何度も繰り返す。全身をゴミ袋のなかに包まれ身悶えする。家庭用ゴム手袋を無理やり頭に被せる。昨年の同画廊での個展では、顔面の皮膚に赤い糸を縫って身体の表面的な痛覚を刺激していたが、今回の作品は身体の内側から全身の感覚を逆なでするようにえぐってくる。見た目がバカバカしいぶん、よりいっそう効果的だ。
[4月13日(木) 福住廉] |
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ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展 江戸の誘惑
4/15〜5/28 神戸市立博物館[兵庫]
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米国から約1世紀ぶりに里帰りした肉筆浮世絵の名品展。まず驚かされるのは保存状態の良好さ。とても江戸時代の作品とは思えない鮮やかな色彩なのだ。コレクションの膨大さゆえ最近まで調査すらされなかったことが、逆に幸いしたらしい。線描や彩色の繊細さもはっきり分かるので、ファンにはたまらなかっただろう。絵師で目立つのは葛飾北斎。天地約230センチもある《朱鍾軌図幟》や《唐獅子図》《鳳凰図屏風》、そして非常に珍しい提灯絵2点の復元と注目作が多い。他にも有名どころがほぼ網羅されており、肉筆浮世絵の魅力をたっぷり楽しめた。
[4月14日(金) 小吹隆文] |
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