村田真/原久子 |
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9/16-9/22 |
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京都文化祭典'06
9/16〜10/29 京都市役所前広場ほか |
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「京都文化祭典'06」というイベントの開会式にあわせて市民ふれあいステージ(京都市役所前広場)にアート作品の展示も行なうということになったようで、知り合いのアーティストK君から連絡を受けた。駆けつけると、台風が来るかもしれないということで不安げな様子で自作の横に立っていた。有機的なかたちの彫刻作品は表面にロープがうねうねと張りめぐらされた質の高い作品。この上に子どもたちが載ったりして遊具扱いされたと作家は疲労困憊気味である。ポンプを使った作品は台風の被害を避けるために、不完全な状態であったが作者から説明を聞いてだいたい想像する。市民の集いにアートも必要と考えてくれるのはいいけど……アートを遊具として親しむ気持ちはいいけど……こういう場面を見ると、いろいろ考えさせられてしまう。
[9月16日(土) 原久子] |
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ウィーン美術アカデミー名品展
9/16〜11/12 損保ジャパン東郷青児美術館[東京] |
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これも先のベルギー展と同じく、16世紀から20世紀初頭まで約400年の絵画をたどるもの。ベルギー展のような目玉はないが、ルーベンスによる失われたレオナルドの《アンギアーリの戦い》の模写、デ・へームやアールストの緻密な静物画、ホーホストラーテンのだまし絵、クヴァダルによるウィーン美術アカデミーのアトリエ風景、クラフトのキッチュな擬古典主義絵画、床はフェルメールばりの市松模様、壁にはゴッホの絵を飾ったカール・モルの自画像など、見るべき作品は少なくない。
[9月18日(月) 村田真] |
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空気のように、空気をはらんで
9/13〜27 文房堂ギャラリー[東京] |
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レオナルドと雪舟をたして2で割ったような細かい風景画。童画みたいな原色の花や人。車と人の姿を切り抜いて壁に貼ったシール。3人の絵画展だが、前2者はパネル、後者は壁描きなので、タブローらしきものがほとんどない。
[9月21日(木) 村田真] |
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ダリ回顧展
9/23〜2007/1/4 上野の森美術館[東京] |
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スペインのガラ=サルバドール・ダリ財団と、アメリカのサルバドール・ダリ美術館からの出品。冒頭にふたつの建物の写真が掲げられているが、財団のほうは壁がドハデな薄紫色、屋根に巨大な卵がのった珍妙なデザイン、対する美術館のほうは白い飾りっけのない箱型のモダン建築、と対照的だ。財団のほうはダリ自身が設立したので、建物もダリが自由にデザインすることができたが、美術館のほうはダリのコレクターが設立したため、建物のデザインまで口出しできなかったらしい。ここらへんにダリ芸術のおもしろさと限界がありそうだ。
[9月22日(金) 村田真] |
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ART in CASO
9/22〜24 海岸通ギャラリーCASO[大阪] |
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「美術手帖」の若手注目作家の特集ZEROZERO2でも紹介された(私がしました)92年生まれ弱冠14歳の林俊作少年の作品も特別展示。彼のライブペインティングもプログラムのひとつに加えられ、またタレントおかけんたがガイドをつとめるアートツアーまで開催。賑やかなアートフェアになってきた。韓国の画廊の参加もあり、21のギャラリーが参加したこのフェアもすっかり大阪では定着してきた。全体的な作品のクオリティがいいということも根底にはあるのだろうが、ビジネスとしても損のない範囲で運営されているから継続できているのだろう。
[9月22日(金) 原久子]
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