小吹隆文/福住廉 |
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10/30-10/31 |
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小寺絵里展
10/30〜11/4 Oギャラリーeyes[大阪] |
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箱庭を思わせる立体作品は、岩石のような形状の台座に砂を盛り、そこにミニチュアの鹿などを配置したもの。黄色と青色の線で描かれた絵画は、一見航空写真のアングルで見た地形図のようだが、微妙な違和感がつきまとう。小寺は見立ての手法を現代アートに導入し、果てしない夢想とポエジーに満ちた世界を構築することに成功した。かつて赤瀬川原平が唱えた「脳内リゾート」を現代アートで体験できる稀有な例と言えよう。
[10月30日(月) 小吹隆文] |
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加賀城健展
10/31〜11/5 ギャラリーマロニエ[京都] |
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布にスキージーで糊付けする時のアクションをそのまま生かした作品で知られる若手アーティスト。通常の染色では失敗とされるボケや滲みを逆手に取った表現は、独自のダイナミズムに溢れている。今回はスキージーだけでなく、テープを使った制作法にも挑戦。現時点で完成形とまではいえないが、今後の展開次第で表現の新機軸になるかもしれない。そんな予感を孕んだ個展だった。
[10月31日(火) 小吹隆文] |
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日野田崇展 Entartete
10/31〜11/5 ギャラリー16[京都] |
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自由奔放なフォルムの上に漫画的なグラフィックが絵付けされた陶オブジェを制作する日野田崇。本展ではギャラリーの壁にも記号や線描の装飾を貼り付け、一種のインスタレーションを展開した。サブタイトルのEntarteteは「退行」「堕落」などを意味するドイツ語で、いわゆる「退廃芸術」から引用されたもの。一見お気軽な印象の造形の裏には、昨今のきな臭い国際情勢に対する漠たる不安が込められている。
[10月31日(火) 小吹隆文] |
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