計14,000平方メートルの展示面積を誇る国立新美術館の、1階6,000平方メートルを使っての開館記念展。出品点数630点だから、ふつうの展覧会の5倍くらいの規模だ。コレクションはないので、すべて他館(ほとんどは国内の美術館)からの借り物。とにかく集められるだけかき集めましたって感じ。中盤の密度の濃さに比べて、最後のほうの高柳恵里や田中功起らの作品は余裕をもって展示されていたので、鑑賞者もホッとした。きっと企画者も最後のほうは疲れてしまったに違いない。ごくろうさまでした。
[1月20日 村田真] |