村田真/原久子 |
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1/22〜1/25 |
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豊嶋康子
1/8〜27 秋山画廊[東京] |
印鑑が100個くらい。中国産の石を使った本格的なものだが、底面だけでなく側面にも彫ってある。だから使うときはペタンと押すだけでなく、倒して転がさなければならない。単なる悪ふざけともいえるが、印鑑の3次元化とも、あるいは印鑑のフォーマリスティックな解釈ともいえなくはない。
[1月22日 村田真] |
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篠原有司男展
1/22〜27 ギャラリー山口[東京] |
ギリシア神話に干支のイノシシが乱入してグジャグジャ。相変わらずといえば相変わらずだが、こういうのも「安定感がある」というのだろうか。
[1月24日 村田真] |
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佐藤万絵子
1/15〜27 Space Kobo & Tomo[東京] |
ドローイングした紙が散乱するギャラリーの向こう側で、作者がセコセコ描いている。入口には縄が張ってあるので、そこからのぞくことしかできず、なんだか動物園で珍獣でも見るような感じ。
[1月24日 村田真] |
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小池唯徳展“Out of Lightness”
1/18〜27 ギャラリイK[東京] |
明かりを消したギャラリーの中央に高さ2メートルほどの白い角柱が、少し傾いて立っている。その上方では内部から光がちらついている。白い角柱はパラフィンで、内部に芯が通り、その上端が燃えているのだ。つまり巨大なロウソクってわけ。角柱の太さは、外形が炎の熱で溶けて崩れない程度に厚く、また、外側から焔の光が透けて見える程度に薄いという絶妙の太さ。最近ロウソクを使った作品をちょくちょく見かけるが、これは焔を直接見せず、外見も変えずに、燃えてる様子を想像させるだけ。だから、ひょっとしたら、パラフィンの内部でちらついているのは焔ではなく、電気の照明かもしれないのだ。
[1月24日 村田真] |
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杉本博司「本歌取り」
11/8〜1/27 ギャラリー小柳[東京] |
ぼんやりした写真。その物体の傾き加減から、リチャード・セラの重厚な鉄の彫刻を撮ったものだとわかる。でもこれだけぼやけると、セラの彫刻を模した紙細工だったとしてもわからないなあ。
[1月24日 村田真] |
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橘田尚之
1/15〜2/3 ギャラリー21+葉[東京] |
アルミ板を切ってつなげて彩色した彫刻。安定感のある仕事で尊敬に値するが、いまどき「安定感」があるのは美徳なのか。
[1月24日 村田真] |
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「角状性」上野慶一・黒川弘毅展
1/15〜2/2 なびす画廊[東京] |
上野(絵画)と黒川(彫刻)の旧作。なるほど「角状性」だ。
[1月24日 村田真] |
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Project the Projectors 2007
1/24〜28 東京芸術大学取手校地+カタクラショッピングプラザB1[茨城] |
先端芸術表現科の卒業・修了制作展。この日たまたま先端の授業で栃木県立美術館の山本和弘氏が、1984年にヨゼフ・ボイスが来日したとき芸大で開いた対話集会のDVDを見せるというので、ついでに見に行く。ほう、宮島達男が最初に質問してボイスの逆鱗に触れたとか、なかなか興味深いDVDだ。また、質問の合間にボイスが黒板に描いた図を、山本氏が読み解いていったのも見事。ちなみに山本氏は最近、『金と芸術』という本を訳されたそうで、まだ読んでないが、「なぜアーティストは貧乏なのか?」というサブタイトルからしても刺激的。そうそう、卒展だった。先端芸術だけあって、絵画あり写真ありメディアアートあり論文ありのなんでもありだが、いちばん感心したのは堂端徹のおもちゃのような作品。とくに「おなら」にはコケた。
[1月24日 村田真] |
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「日本美術が笑う」+「笑い展:現代アートにみる『おかしみ』の事情」
1/27〜5/6 森美術館[東京] |
2つの笑いをテーマにした展覧会が同時にはじまった。片や埴輪からはじまり、木喰に終わる日本美術展。片や日本のみならず世界中から現代の話題のアーティストたちの「おかしみ」を詰め込んだ展覧会。
[1月25日 原久子] |
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