村田真/酒井千穂 |
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3/8〜3/10 |
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TWS──エマージング 092/093/094
2/16〜3/9 トーキョーワンダーサイト本郷[東京] |
東京都主催の公募展トーキョーワンダーウォール入選作家からの選抜展で、今回はうらうらら、工藤春香、高石晃の3人。092とか093とかの数字は通し番号らしい。092番うらうららちゃんとか。そのうらうららはちょっとグロな陶人形、工藤と高石は絵画を中心とした作品で、3人ともレベルが高い。TWSのレベルが高いというより、最近の美大生や若い作家たちが全体的にレベルアップしているということだ。
[3月8日(土) 村田真] |
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POST
3/1〜14 ZAIM別館3階および本館地下[神奈川] |
どういうグループショーなのか知らないが、案内によれば「参加する10名は無名の若手作家達」で、「2010年代には日本を代表するアーティストになる」そうだ。ま、せいぜいひとりふたり世に出ればいいほうだろう。佐藤修康の絵画は最近ありがちだが魅力的。水や光を使った狩野仁美のインスタレーションはなかなか見せてくれる。棺桶状の透明ケースに子ブタを塩漬けにした葛谷允宏の作品は一見ユニークだが、「食」の観点からすれば珍しくないというパラドクスをいかに超えるか。
[3月9日(日) 村田真] |
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遅鵬Chi Pengオープンスタジオ
3/7〜9 ZAIM[神奈川] |
北京から来日し、横浜に1カ月間滞在しているアーティストの展示。81年生まれというからまだ20代の若さ。コンピュータグラフィックスによる「西遊記」をテーマにしたプリント作品が圧巻だが、中国の若い世代はこのように自国ネタを批判でも賞賛でもなくとりあげる。日本ではあまり見られないことだ。この中国人アーティストの自国に対する微妙な立ち位置は、中国政府の現代美術に対する危ういスタンスと裏腹の関係にあるのかもしれない。
[3月9日(日) 村田真] |
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今井アレクサンドル展覧会「現代を透視する」
3/10〜15 ギャルリーパリ[神奈川] |
20年ほど前にアート界を騒がせた(けどすぐ忘れられた)今井アレクサンドルも、そろそろ50に手が届くころ。彼もZAIMで制作していたらしい(不法占拠との説も)。作品は大きく分けて2種類あり、ひとつは父親譲りの抽象的ドリッピング、もうひとつは絵具をチューブからそのまま出して盛り上げた具象画。明快にして稚拙。タイトルの「現代を透視する」とは、いまだ子供の目(と心)をもち続けているという意味か。
[3月10日(月) 村田真] |
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