村田真/酒井千穂 |
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5/30〜5/31 |
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金沢健一
5/26〜6/7 ギャラリーなつか[東京] |
四角い鉄の固まり彫刻。ところどころ水平方向に切れ込みが入っているのだが、切れ込みを入れたのではなく、大きさの異なる分厚い鉄板を重ねて段差をつけたらしい。その切れ込みの部分を黒い窓に見立てれば、まるでグロピウスの設計したバウハウスの校舎みたい。背丈の低いものはひと昔前のオーディオ機器を思い出す。つまり「モダン」てことですね。
[5月30日(金) 村田真] |
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劉孝澄「日照香爐生紫烟」
5/21〜6/14 東京画廊[東京] |
人物を描いた画像の上に不透明の絵具をかぶせ、うっすらと靄がかかったような、あるいは蚊帳越しに見るような霞んだイメージをつくり出す。中国人は次から次へと新しい技法やスタイルを打ち出してくるなあ。その貪欲さを見習いたい。
[5月30日(金) 村田真] |
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楊雅淳
5/23〜6/14 メグミオギタギャラリー[東京] |
多摩美を出た台湾出身の作家。マンガチックな人物にギザギザのストライプを組み合わせた絵画だが、描き方が雑で、色もきれいじゃないけど、そのことも含めてあまり見たことのない作品だ。
[5月30日(金) 村田真] |
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杉山実・柳ヨシカズ2人展
5/22〜6/3 ギャラリー銀座芸術研究所[東京] |
30代前半の若手ふたり。杉山は絵画、版画、フィギュア、アニメなど多彩なメディアを横断し、マンガ本まで出版。柳はパソコンでシンメトリーのイメージをつくって油絵具で描いている。絵画を内側から崩しつつ、それでも絵画形式を捨て去ってない。
[5月30日(金) 村田真] |
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沼尻昭子
5/26〜6/1 トキ・アートスペース[東京] |
さまざまな都市・地域から持ち帰ったり送ってもらったりしたゴミを丸く固めて壁にかけている。ゴミといってもお菓子のパッケージやカタログ、おみやげの包み紙といったカラフルな素材が多く、その色の違いによって地域性が如実に表われる。かと思ったら大間違い。いまどきそんなことはないわけで、やはりグローバリズムの波はゴミすらも均質化させつつある。ということを訴えたい作品というわけでもなさそうだ。
[5月30日(金) 村田真] |
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ルノワール+ルノワール展
5/20〜7/21 京都国立近代美術館[京都] |
本展の「ルノワール+ルノワール」というタイトルは、印象派を代表するピエール=オーギュスト・ルノワールと、その次男であり映画監督のジャン・ルノワールを同時に取り上げているから。2005年にパリのシネマテーク・フランセーズで実施された展覧会をもとに再構成したもので、会場では父の絵画と息子ジャンの映画のワンシーンを対比的に展示している。しかしもちろん自然やモデルの描き方など、父の絵画からのさまざまな影響がうかがえる映画がメインなのではない。息子であり映画監督であるジャンの視線を通じて、新たにオーギュストの作品世界をあぶり出そうというのが本展の狙い。ルノワールの展覧会というと混雑するのは解っていたけれど、実際の会場で、この少し難しくて面白いテーマに沿ってゆっくり鑑賞する余裕はやっぱりなかった。美術館を出てから土曜日に訪れたのを後悔。もう一度平日に行ってみたい。
[5月31日(土) 酒井千穂] |
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