村田真/酒井千穂 |
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6/3〜6/7 |
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倉橋利明 展
6/2〜14 コバヤシ画廊[東京] |
一瞬、諏訪直樹かと思った(といってもいまどきだれも知らないだろうが)。たたみ1畳分ほどの大きさのパネルが13枚、壁2面に並んでいる。表面は水墨画風かつ抽象表現主義風の筆触だが、よく見ると和紙が何層も重ねられ、下に描かれた図がうっすらと透けている。凝ったつくりだ。
[6月3日(火) 村田真] |
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山本裕子
5/29〜6/7 ギャラリー21+葉[東京] |
平面と立体が4点ずつ。立体は「血」「肉」「骨」「皮」の文字を針金のような素材でかたどっている。その背後には色面構成された抽象画が貼られ、よく見るとそれぞれ「BLOOD」「FLESH」「BONE」「SKIN」と読める。つまりそういう作品なのだが、しかしなぜ紙に描くのか。なぜ中学生のデザインみたいに稚拙なのか。だいたい血とBLOODは赤で、皮とSKINは黄色って、もうちょっとヒネリきかせろよお。
[6月3日(火) 村田真] |
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宮本浩行展 小事
6/2〜6/7 藍画廊[東京] |
フタが少し開いた缶をのぞき込もうとしたらセンサーが感知して音が流れてきたり、画面に小さな円が描かれてると思ったらテントウムシだったり。タイトルどおり「小事」な、それゆえ憎めない展覧会。
[6月3日(火) 村田真] |
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柴田鑑三 展──光臨する森羅
6/2〜6/26 INAXギャラリー2[東京] |
ポリスチレンフォームという発泡スチロール状の白い素材を等高線みたいに細かく切り抜き、押し出したり凹ませたりしたレリーフ作品。雪みたいに溶けちゃいそうなせいか、妙に気分をかきたてる。
[6月3日(火) 村田真] |
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冒険王・横尾忠則
4/19〜6/15 世田谷美術館[東京] |
BankARTスクールの「美術館ツアー」で訪れる。最初にバックヤードを見学してから横尾展へ。1982年の画家宣言以降のペインティングを中心に、それ以前のイラストやポスター原画も大量に出ている。めまぐるしくスタイルを変えているように見えながら、じつは60年代のイラストと現在の絵画は地続きだったり、イマジネーションがほとばしり出るかと思えば、ルソーのパロディに見られるように本当は想像力が貧困なんじゃないかと疑ってみたり。確実にいえるのは、表現の矢面に立ちつつものすごくたくさんの仕事をこなしてきたということだ。
[6月7日(土) 村田真] |
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