小吹隆文/福住廉 |
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6/23〜6/27 |
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戌亥舞 写真展 御飯∞宇宙
6/23〜7/5 Port Gallery T[大阪] |
普段の生活や、ちょっとしたお出かけでの出会いをデジカメ一眼レフで撮影したスナップ写真展。平凡な日常が決定的瞬間の積み重ねであることを、笑いやワビサビとともに伝えてくれる。驚くべきは、写っている人たちがあまりにも無防備なこと。見ているこちらが気恥ずかしくなるほどだ。この被写体との密接な距離感は、戌亥の大いなる大いなる才能だ。
[6月23日(月) 小吹隆文] |
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宮本佳美 展 ─華を去る視界─
6/24〜7/5 ギャラリー16[京都] |
モノトーンで花の絵が描かれている。花びらは半透明で、まるでレントゲン写真のようだ。宮本は漂白した押し花を写真に撮り、その写真を見ながら作品に仕上げていくらしい。色を失った花は死をを連想させるが、逆に永遠に散ることを知らないもう一つの生を得たようにも思われた。
[6月24日(火) 小吹隆文] |
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東學 墨画展『天妖』
6/26〜29 HEP HALL[大阪] |
著名なインテリアデザイナー、森田恭通が手掛けたレストランのために描いた「花魁」シリーズの原画を中心に、風神雷神図を本歌取りした《風之女神・雷之女神》などを併せて展覧。人間と物の怪の中間的存在として表現された花魁たちのいる遊郭(=苦界、地獄)と、神が躍動する天界を、光と暗闇で表わした演出も奏功して、ある種演劇的とも言うべきドラマチックな空間が出現した。東の力量はもちろんだが、池田ともゆき(舞台美術家)と片桐功敦(華道家)の協力を得たことも成功の大きな要因である。
[6月26日(木) 小吹隆文] |
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綯交 フジイフランソワ、一体こやつのアートはいかに。
4/22〜6/27 豊田市美術館[愛知] |
ゴールデンウイーク前から始まっていたのに、気がついたら最終日。我ながら腰の重さに呆れる。常設展示の拡大版だと思っていたら、実際はちょっとした企画展並みの規模だった。作品数は50点。近世日本画をベースに、語呂合わせから派生したシュールな世界がたっぷり。しまった、もっと早く見ておくべきだった。後悔先にたたず。
[6月27日(金) 小吹隆文] |
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冒険王・横尾忠則
6/27〜8/24 兵庫県立美術館[兵庫] |
絵画約190点、グラフィック作品約500点という物量戦となった本展。これでも横尾にとっては、仕事のごく一部に過ぎない。万事を飲み込み、独自の流儀で咀嚼するその様は、まるでブラックホールを見るかのようだ。出品作のなかでも特にグラフィック作品は、自宅で埋もれていた1960〜70年代の資料を丹念に掘り起こしたもので、資料的価値が高い。印刷用の細かい指定を見て、写植精版を思い出すアナログ世代も多かろう。また、展覧会のラストに配置された近年の作品は、以前とは明らかにタッチや色使いが異なっていた。新展開なのだろうか。興味をそそられる。
[6月27日(金) 小吹隆文] |
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