小吹隆文/福住廉 |
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10/22〜11/23 |
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島尾伸三 展「生活」
11/3〜22 Port Gallery T[大阪] |
写真家としてのキャリアを歩み始めた島尾が、東京・世田谷の西洋館での妻や幼い娘との暮らしを捉えた写真作品。ちなみに妻は写真家の潮田登久子、娘は漫画家のしまおまほだ。作品は後年みすず書房より書籍化され、彼の初期を代表する作品となっている。本展では書籍に掲載されなかった作品も含めた約30点が出品された。家族との日常を淡々と捉えた静かな作品には、「愛しさ」という形にならない思いが充満しており、その優しさが見る者を捉えて離さない。一方で、妻と子を少し離れた地点から見守っているような距離感も感じられ、この辺りは父親目線なのかなとも思った。
[11月6日(木) 小吹隆文] |
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サスティナブル・アートプロジェクト2008 事の縁
10/18〜11/8 旧坂本小学校、ギャラリー空ほか[東京] |
小学校の教室を利用した展覧会。夕暮れどきに会場を訪れると、経費削減のためなのか、すべての教室の電気が落とされていたため、いちいちスイッチを入れながら作品を鑑賞した。そうすると、作品を鑑賞するために暗い校内を歩いていたばずが、その関係がいつのまにか逆転してしまい、夜の校内に侵入する緊張感を思い出し、楽しめた。
[11月6日(木) 福住廉] |
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関西のグラフィックデザイン展 1920〜1940年代
10/11〜11/24 西宮市大谷記念美術館[兵庫] |
関西のグラフィック・デザインが独自の隆盛を見せた1920〜1940年代の作品約200点を紹介。展示は、衣(着る、飾る)、食(食べる、飲む)、楽(娯楽、交通)にセクション分けされており、百貨店、酒造メーカー、鉄道会社のポスターが多くを占めた。百貨店の美術展や物産展は今でも頻繁に行なわれているし、酒造メーカーによる美人大写しのポスターも今なお健在だ。現在のライフスタイルや広告宣伝の原型が大正〜昭和初期に作られたということを改めて実感した次第。
[11月7日(金) 小吹隆文] |
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淀川テクニック ダイアモンドダスト展
10/31〜11/29 YUKARI ART CONTEMPORARY[東京] |
淀川テクニックの東京での初個展。ゴミや漂流物を素材に巨大な魚などの造形物を展示していた。「日常の喜び」展に出品されていてもおかしくはない。
[11月7日(金) 福住廉] |
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