小吹隆文/福住廉 |
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10/22〜11/23 |
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ARIKO写真展 SOL
11/7〜30 shin-bi[京都] |
約5年間にわたりアイスランドで撮影された写真を中心に、ドローイングと映像も展示。草原、間欠泉、鉱物、虹、水辺の風景、疾走する野生馬……、すべてが美しい。日本の自然とは質が異なるせいか、別の惑星を見ているような気も。折からの金融危機で国家破綻の危機にあるアイスランド。大地の美しさに比べて、人間の営みの何と卑小なことよ。
[11月19日(水) 小吹隆文] |
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林勇気 展「つづきのつぎ」
11/18〜30 ギャラリー揺[京都] |
先月のニュートロンに続き、京都で2カ月連続の個展を開催した林。先月の作品が今までの延長上にあったのに対し、今回の作品は少々傾向が異なる。画廊から自宅までの間に撮影した写真の中から切り抜いた画像を一列に並べ、人物(本人)が通り過ぎていく映像作品だ。ロールプレイングゲームのような閉じた世界から、別の次元へと脱出しようとしているのか。今後の展開がとても気になる。
[11月19日(水) 小吹隆文] |
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球体写真二元論 細江英公の世界
11/1〜30 尼崎市総合文化センター[兵庫] |
初期の「ボーディちゃん」から、最盛期の「おとこと女」、「薔薇刑」、「鎌鼬」、そして「ガウディの宇宙」など80年代以降に発表されたシリーズまで、約200点のオリジナルプリントと資料で細江の業績が回顧された。非常に見応えがあり、見終わったらお腹いっぱいという感じ。関西では19年ぶりの展覧会らしいが、こういうのをもっと頻繁にやってほしい。関西には美術館がたくさんあるのに(写真美術館まであるのに)なんでやらないんだろう。本当に不思議。
[11月22日(土) 小吹隆文] |
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彼岸の美術
11/2〜12/14 和歌山県立近代美術館[和歌山] |
彼岸、つまりもう一つの世界へと通じる窓としての美術作品を紹介する展覧会。28作家・約130点はすべて館像品だ。ルドンや駒井哲郎、加納光於ら、いかにもな作家はともかく、トーマス・ルフやブリジット・ライリーが入っているのは少々驚き。だったらすべての美術作品が“彼岸”じゃないの? そんな軽い突っ込みを入れつつ、展覧会自体は十分質の高いものだった。なかでも、ロスコと杉本博司の作品がスポットライトに照らされて対峙する部屋は本展の白眉。ひょっとしたら、担当学芸員はこれをやりたくて本展を企画したんじゃなかろうか。
[11月23日(日) 小吹隆文] |
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