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学芸員レポート
―1/15号掲載ー
札幌/鎌田享青森/日沼禎子|福島/伊藤匡|東京/住友文彦東京/南雄介豊田/能勢陽子福岡/山口洋三

―2/1号掲載―
東京/岡塚章子東京/関次和子大阪/中井康之神戸/木ノ下智恵子高松/毛利義嗣山口/阿部一直
「ハギレ展」と「記録の風景」展/青森県立美術館の開館と指定管理者制度の動向
福島/福島県立美術館 伊藤匡
2006年の気になる展覧会、動向
 2006年7月、青森県立美術館が開館する。コンペティションで建築の基本プランが決定してから6年、美術館のシンボル的作品であるシャガール『アレコ』の購入から数えると実に12年という長い準備期間を経ての開館である。開館記念展は、その「シャガール『アレコ』とアメリカ亡命時代」。青森だけで開かれる単独企画というから、意気込みは相当なものだ。また工藤哲巳、斎藤義重、棟方志功らが並ぶ常設でも、斬新な展示を期待したい。
青森県立美術館の開館により東北の六県すべてに美術館ができる。1964年開館で財団運営の山形美術館を別格として、他はすべて県立の美術館であるが、そのうち岩手県立美術館は4月から指定管理者制度を導入する。他の市町村立も含めて、完全な民間委託ではなく、従来運営していた事業団などが指定管理者として受託する館が多いようだが、この制度の導入が、美術館の活動にどのような影響を与えるのかについても注視したい。
 
2006年担当の企画および抱負
 2006年の秋、福島県立美術館では日本の風土と文化を考える企画展を二つ開催する。
「ハギレ〜時空をつなぐ布切れの力」そして「記録の風景」の二つである。「ハギレ」展は布、とくにその断片であるハギレと日本人との関わりに焦点を絞り、日本の染織文化、さらには日本文化の深層を探るものである。また「記録の風景」展では、「山水から風景へ」という美術史の流れで語られることの多い風景画を、地域の記録や象徴の次元でとらえ、同じ風景が時代を超えて描き継がれてきた意味を探るものである。
 いずれも地味な企画ではあるが、そのねらいはやや深い。

[いとう きょう]
―1/15号掲載ー
札幌/鎌田享青森/日沼禎子|福島/伊藤匡|東京/住友文彦東京/南雄介豊田/能勢陽子福岡/山口洋三

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