秋に庭をテーマにした展覧会を計画中。庭は、意のままにならない自然を相手に、自らの手で時間を掛けて、日常に理想の小宇宙を作り出そうとするものである。自然それ自体の要素を用いて、ときには至福の概念を表し、ときにはそこに自己を投影して精神を研ぎ澄ます。作家が作り出すそれぞれの庭に身を潜めることで、我々は自身と向き合い、それは反転して世界のイメージ生成へと繋がっていく。本展では、庭の想念と結び付く作家の作品を紹介し、閉じていながら同時に開かれていくような空間を創出できればと考えている。
年明けからは「開館10周年記念VISION II 豊田市美術館のコレクション」、春にはこどもをテーマにした「うちなるこども」、夏には「黒田清輝」を開催予定。