村田真/原久子 |
|
11/27-11/28 |
|
|
|
|
ZONE──不穏な時代の透視者たち
11/1〜12/28 府中市美術館 |
|
|
|
|
造形大の校外授業で学生と一緒に見に行く。出品作家は加藤泉、神谷徹、登山博文、長谷川繁、東恩納裕一、渡辺紅月の6人で、サブタイトルは「不穏な時代の透視者たち」。そのココロは、不穏な現代にあってひとり安全地帯(ゾーン)にいるかのように錯覚している日本人のなかで、時代の本質を見きわめ表現するアーティストたち、ということらしい。シルエット絵画に蛍光灯のインスタレーションを見せる東恩納、ヘタクソなピカビアみたいに魅力的な長谷川、フォトリアリズム風の絵画とかすかなグラデーション絵画を交互に展示した神谷、幼児のレントゲン写真みたいな加藤泉ら、絵画を中心にきわめてオリジナリティに富んだ作家を集めている。でも集客は期待できないだろうなあ。
[11月27日(木) 村田真] |
|
|
|
|
公開制作19 沖啓介「OOB──アウト・オブ・ボディ」
11/8〜12/28 府中市美術館 |
|
|
|
|
作者本人がいなかったので室内には入れなかったが、黄色い光で満たした部屋に、脳みその模型をたくさん使ったインスタレーションがガラス越しに見えた。そういえば沖さんは造形大でこの時間帯に授業をおこなってるはず。本人がいないのも当然だ。
[11月27日(木) 村田真] |
|
|
|
|
平賀源内展
11/29〜1/18 江戸東京博物館 |
|
|
|
|
博物学者にして蘭学者、戯作者にして浄瑠璃作家、エレキテルの開発者にして洋画の先駆者……。この江戸のマルチタレント平賀源内の多彩な活動を、「非常の人」「エンジニア」「博物学者」「アーティスト」「文士」の視点から浮き彫りにしようという企画。このうち展覧会らしいのは、内外の博物誌や本草図譜で見せる「博物学者」と、交流のあった鈴木春信の浮世絵や司馬江漢らの初期洋風画を集めた「アーティスト」のセクションくらいで、あとは展示がゆるい。まあ活動が多岐にわたるうえ本人の作品が少ないのでしかたないけど。それにしても平賀源内、もう100年遅く生まれていたら(高橋由一と同年齢になる)、日本の近代はどれほど加速されただろうと思わずにいられない。
[11月28日(金) 村田真] |
|
|
|
|
ガウディ かたちの探求
10/4〜12/14 東京都現代美術館 |
|
|
|
|
ガウディ生誕150年にあたる2002年にバルセロナで開かれた展覧会の日本版。サグラダ・ファミリア贖罪聖堂を中心にガウディ建築を幾何学的に解析してみせた、きわめて興味深いもの。こんな展覧会が可能になったのもコンピュータが発達したおかげだが、逆にいえば、コンピュータのない時代にこんな建築をデザインしたガウディはやっぱりエライっていうか、しょせんコンピュータなんて天才を証明する道具にすぎないっていうか。
[11月28日(金) 村田真] |
|
|
|
|
ミュージアム・スクール〈地球の上で〉
10/4〜12/14 東京都現代美術館 |
|
|
|
|
カール・アンドレの四角い鉄板、リチャード・ロングの円形の石、トニー・クラッグの人型の廃品などが、3階の巨大空間をぜいたくに使って展示されている。どこかで見たことのある作品ばかりなのは、素材が日常的で親しみやすいこともさることながら、同館の所蔵品が半数を占めているからだ。閑散とした常設コレクションの在庫一掃セールか、予算不足のための企画展示室の埋めネタかとも思ったが、どうやら子供向けの現代美術の啓蒙展らしい。お初は最後のコーナーの栗田宏一。日本各地から採取した色とりどりの土を円錐形に盛ったインスタレーションが美しい。
[11月28日(金) 村田真] |
|
|
|
|
CLAアートサロンvol.15
11/28 明治屋銀座ビル5F[東京] |
|
|
|
|
NPO芸術振興市民の会の山口裕美さんからの誘いで、パフォーマンスアーティストの霜田誠二がゲスト出演するCLAアートサロンに初参加。ちなみにCLAはCitizens
League for the Artsの略だそうです。参加者は「乱動通信」の羽月雅人氏やアーティストの中村ケンゴのほか、カタギの方々も含めて約30人。霜田氏の朴訥ながら自信に満ちた語りに対する拒否反応を含めて、彼らの反応もおもしろかった。こういう市民の会とかサロンの雰囲気はあまり好きではないけれど、必要性は十分に感じる。
[11月28日(金) 村田真] |
|
|
|