村田真/原久子 |
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12/20-12/28 |
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川崎清 美術館建築とその周辺
12/4〜2004/1/18 国立国際美術館[大阪] |
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この美術館の建築設計をした川崎清の展覧会をもって閉館し、千里万博公園から国立国際美術館は大阪市内に新築中の建物へと移転する。エントランスの吹き抜け部分の北と西側がガラス張りになった外壁、ガラス製で採光をよく考えて斜めになった屋根がこの美術館の特徴だ。設計案のパネルや模型をみていくと、川崎が手掛けてきた美術館建築にさまざまなこだわりがあったことがよくわかる。ちょっとばかり不便ではあるが、悪くない建物だったのに、もうここでの展覧会を観ることもないのかと思うと残念だ。
[12月20日(土) 原久子] |
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「見えない庭」invisible
garden
11/28〜12/21 寝屋川市テナントビル[大阪] |
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成安造形大学の卒業生と在学中の学生を中心にした展覧会。ほとんど作品の発表経験も少ない若者たちは、思い思いに場所を活かした作品をつくり出していた。そのビルは京阪電車から見えるのだが、建物の外壁にあったコトバの作品に反応して、何をやっているかとか、そんなことも何も知らずに訪ねて来た人がずいぶんいたということだった。空きビルを用いたアートイベントはときどきあるが、そんななかでも作品性でいえばかなりクオリティが高かった。ファイルなどを見せてもらいすっかり長居をしてしまった。
[12月21日(日) 原久子] |
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SHINXUS★multiple
12/9〜1/17 ギャラリーTEZZ[東京] |
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元麻布の韓国大使館前にオープンした企画専門のギャラリー。銀座の画廊より広めで、天井も高め。家賃は銀座より低めだろう。企画は「IMAGINE★」の開発好明がおこなうそうだ。オープニング記念の「SHINXUS」には間島領一、村上タカシ、三田村光土里、中ザワヒデキ、パルコキノシタら50人以上がマルチプルの小品を出品している。SHINXUSってなんだろうと思ったら、FLUXUSの最新版、つまり「古クサス」に対して「新クサス」だって。いかにも開発らしいネーミングだ。
[12月23日(火) 村田真] |
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第41回岡山市芸術祭公式プログラム LOVE
PLANET──愛の惑星
11/15〜12/28 旧出石小学校[岡山] |
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上から、
大竹伸朗作品
ジーン・ダニング作品
田口ランディ、中沢新一がセレクトした本と、池田亮司、小山田圭吾が選曲したCDを楽しめるコーナー
リクリット・ティラヴァニ作品 |
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久しぶりの岡山訪問。大阪から新幹線だと約1時間、そこを在来線に乗り2時間半かかって現地へ入る。出品作家のラインアップがたいへん豪華なこの展覧会は、元教室を3室使用。展示の会場構成を西沢立衛が担当。教室は板で仕切られ、幅が狭かったり、天井が低かったり、と不思議な空間がつくられていた。壁、床、天井と真っ白にペンキで塗っただけだが、抜けた感じのところが気持ちいい。狭い部屋でのジーン・ダニングのビデオ作品上映の次は、広めの部屋にひとつ須田悦弘。そして、窓から自然光を採りこめるようにつくった部屋の大竹伸朗の新作ペインティングは、おっと言わされた。なんとベネッセミュージアムのチーフキュレーター秋元さんの80年代のビデオ作品というスペシャルなおまけ付。リクリット・ティラヴァニの部屋では日本酒がふるまわれ、なんだか幸せな気分になれる土曜の午後でした。
[12月27日(土) 原久子] |
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宥密法(ゆうみつほう)
9/14〜12/28 豊田市美術館[愛知] |
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松澤宥はコンセプチュアルアートの創始的な人物としても知られる。佐倉密はまだ30代の詩人だ。この二人「宥と密」の世界が繰り広げられた展覧会。詩人であり美学者である篠原資明、詩人の松井茂などさまざまな人たちも協力している。言葉(文字)がいっぱいあるのに、静かな展覧会だ。ずっと気になっていたが、最終日だし、松井茂とさかいれいしうによるパフォーマンスもあるので、思いきって豊田まで出かけてよかった。美術館でのイベントがほかにも重なっていたため、意外と(失礼)オーディエンスが多くて驚く。年末にもかかわらず、普段なかなか会えない人たちに(東海地方以外の人にも)会えたし。さかいれいしうの声は麗しかったし、満足、満足。
[12月28日(日) 原久子] |
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