村田真/原久子 |
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12/27-1/6 |
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福田平八郎展
12/27〜1/12 小田急グランドギャラリー[東京] |
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たしか数年前にも小田急で福田平八郎展をやったなあ、と調べてみたら、5年前に没後25年展が開かれていた。当時はまだ小田急美術館で(もともとグランドギャラリーだったのが、バブル時に美術館と改称し、再びもとの名称に戻った)、出品作も《雨》が含まれていて今回より充実していた。今回は初期作品を除き、下絵や小品が多い。大半は大分県立芸術会館から借りてきたもの。
[12月27日(土) 村田真] |
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川合玉堂展
12/30〜1/19 松屋銀座8階大催場[東京] |
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生誕130年記念展。植物が繁り、川が流れ、水車がまわり、田んぼが広がる、ステレオタイプな日本の田舎の風景を描いてる。というか、玉堂が田舎くさい風景をステレオタイプ化したのかも。いまじゃほとんど絶滅した日本の原風景。だから根強い人気を誇るのだろう。
[12月30日(火) 村田真] |
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加山又造展──か・た・ち
12/27〜1/12 日本橋三越本店7階ギャラリー[東京] |
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生誕76年記念展。とは謳ってない。もちろん没前10年記念展なんかでもない。又造さんはときおり写実的な風景画を描いたりもするけれど、祖父は狩野派の絵師、父は西陣の染織図案家だけに基本的に装飾的な日本画で、着物や陶器の絵付けまで手を伸ばしてる。70年代には奥村チヨや黒柳徹子みたいなケバイ女のヌードをものしているが、当世風なだけに時代を感じさせるレアもんだ。
[12月30日(火) 村田真] |
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東山魁夷展──ひとすじの道
1/5〜2/24 横浜美術館[神奈川] |
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なんだか年末から日本画ばっかり見てるなあ。きわめつけがこれだ。東山は横浜に生まれ神戸に育ったという港町っ子。そのせいか日本画家には珍しく戦前ドイツに留学し、ロマンチックな風景画を確立した。でも日本画でフリードリヒをやられてもなあ。帰りに東横線のエスカレーターに乗ろうとしたら、ジャンパーに帽子姿、カメラ2台を肩にかけた猫背の小男が階段を駆け上がっていった。東山展の前に横浜美術館で個展を開いた中平卓馬。彼も東山展を見た帰りだろうか。ならば感想を聞けばよかった。
[1月4日(日) 村田真] |
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大沢昌助展──家族の肖像
12/6〜1/7 練馬区立美術館[東京] |
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1997年に93歳で亡くなった画家の生誕100年記念展。戦前から戦後にかけての具象画がとても新鮮で、とくに奥行きのある空間表現は日本人離れしている(ホメ言葉に「日本人離れ」を使うのは悲しいが)。それが1950年代から徐々に抽象化が始まり、60年代以降はそれ以前の空間を捨て、ありがちな抽象画に突入してしまう。まあ具象画のままだったら、もっとありがちな洋画家にとどまってたかもしれないけど。出品作品の過半数は館蔵品で、カタログもない。予算不足は深刻だ。
[1月6日(火) 村田真] |
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ハピネス
10/18〜1/18 森美術館[東京] |
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オープニングではざっくり見ただけだったので、今日はじっくり見る。やっぱりおもしろいよ、この展覧会。決して総花的ではないし、並べ方ひとつとっても見る人を楽しませようとするサービス精神が感じられる。会期3カ月といわず1年続けてくれたら、いや1フロアだけでも常設にしてくれたらもっといいのに。
[1月6日(火) 村田真] |
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