村田真/原久子 |
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1/16-1/21 |
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サイモン・パタソン「脱出のきまり」
12/20〜1/16 レントゲンヴェルケ[東京] |
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映像作品。機内で離陸前に流される安全確認のためのビデオに、いきなり乗務員が手錠をかけられたり拘束服を着せられたりして、そこから脱出するまでを映している。なんじゃこりゃ。
[1月16日(金) 村田真] |
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宮本隆司 Museum Island
1/16〜2/14 タロウナスギャラリー[東京] |
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旧東ベルリンの「美術館島」にひしめくミュージアム群を撮った写真。これらのミュージアム群のうち、ペルガモン美術館は現役だけど、ボーデ博物館や旧ナショナルギャラリーなどはなかば廃墟化している。宮本氏によれば、これらをリニューアルして地下でつなぎ、ルーヴルに匹敵するような一大ミュージアムにしてしまおうという10年計画があるそうだ。その工事が始まる前に宮本氏がベルリン市から依頼されて、ミュージアムの内外を撮影したもの。これはぜひ写真集にしてほしい。
[1月16日(金) 村田真] |
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MOTアニュアル2004
「私はどこから来たのか/そしてどこへ行くのか」
1/17〜3/21 東京都現代美術館[東京] |
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「本展では思考停止をやめ、過去や未来を視野に入れて現在を捉えていく強靭な思考をアーティストの創造力と考え、創作活動を展開する作家を紹介します」といった、わかったようなわからないような悪文の見本みたいなゴタクはどうでもよろしい。藍画廊で空間いっぱいにタブローをはめ込んだ内海聖史は、ここでも巨大空間を仕切ってやっぱり窮屈そうに展示している。広い壁面に極小のタブローもある。イヤミなやつだ。奥井ゆみ子は、美術館や教室や空港のカウンターなど人がいるのに殺風景な場所を殺風景に描いてる。山口晃の《中西夏之氏公開制作之図》は内輪ウケの爆笑ネタ。中ザワヒデキは『現代美術史日本篇』のテキスト執筆を出品作品としたものの未完成で、会期中の完成をめざすという。未完成も芸のうちかも。ほか4人。
[1月16日(金) 村田真] |
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国際美術館(万博公園内)閉館記念式典
1/17 国立国際美術館[大阪] |
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今秋に大阪市内に移転し新館がオープンする国立国際美術館。万博公園内の現在の建物での最終の展覧会中の建築家・川崎清と国立国際美術館館長・宮島久雄の対談のあと、閉館記念式典が行なわれた。自分が設計して建った建物がなくなってしまうことについて、複雑な心境でないと言えば嘘になるといった内容の川崎氏の正直な発言が、どんな挨拶より心に残った。
[1月17日(土) 原久子] |
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堀尾貞治展
1/9〜18 アートスペース虹[京都] |
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アートスペース虹の年初めの展覧会は堀尾展というのが恒例になった。神戸港の運河を用いて継続しているプロジェクトを画廊の空間に持ち込むようなかたちの展示がなされていた。毎年100展以上の展覧会に出品する堀尾の2004年の活動もいよいよスタートした。
[1月18日(日) 原久子] |
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「マッド・ウエメン」 パク・ヨンスク展
1/19〜2/7 The Third Gallery Aya[大阪] |
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いまでも韓国では男性に従順な女性が理想とされるのだという。日本でも一般的にはそうかも知れないし、多くの地域の文化や生活習慣のなかで、そうした考え方というのはまだまだ根強いと思われる。パクは40歳を過ぎてから大学で写真を学び、60歳を過ぎたいまもパワフルに作家活動をしている。フェミニストであることを、声高に言うことがはばかられるような風潮もある日本とはお国柄が違うのか、パクはフェミニストとして表現していることをまず強調する。そうした意識の問題もさることながら、コンセプトだけでなく写真としてのおもしろさも十分に楽しめる。
[1月20日(火) 原久子] |
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ダン・グレアムによるダン・グレアム
12/2〜2/1 千葉市美術館[千葉] |
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歌麿や春信をやったかと思えば、コスースやダン・グレアムもやる。いまや千葉市美は公立美術館の鑑だ。いつまで続くかわからないけど。ダン・グレアムは、広告をインタラクティヴなアートメディアとして活用したり、鏡や時差を用いたビデオインスタレーションを開発したり、建築や公共空間へ介入していったり、かと思えば70年代ロックムーヴメントのフィクサー的存在だったりと、興味深い活動を展開してるんだけど、作品がいまいちおもしろくない。ていうか、美術館に並べるとアーカイヴになってしまってものたりないんだな。おまけの『まんがダン・グレアム物語』はいい企画かもしれない。南條史生氏の似顔絵がそっくり。木幡和枝さんは似てないし、名前も違ってるぞ。
[1月21日(水) 村田真] |
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Project the Projectors
1/17〜23 旧桜川小学校[東京] |
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東京芸大先端芸術表現科2期生の卒業制作展。昨年は取手校地でおこなわれたが、今回はもうすぐ取り壊される新橋・旧桜川小学校を使っての開催。どっちにしろ教室が展示場になってることに変わりはないけど。昨年ははっきりいって中途半端な学芸会ノリだったが、今年はかなり突きつめて作品を制作している印象だ。そのせいかどうか、なぜか今年は「本」が多い。本格的な書籍形式の「河鍋暁斎作『暁斎百鬼画談』の分析と解題」(岡島奈音)から、《移動式豆本図書館》(村山華子)、商業誌に掲載したマンガ(むろなが供未)までバラエティに富んでいる。とりわけそそられたのが、NHKの「(新)日曜美術館」を分析した「『日曜美術館』の政治学」(水野桂輔)。パラパラめくっただけで、どこまで掘り下げているかわからないけど、目のつけどころといい取材力といい群を抜く。ぜひだれか出版してもらいたいものだ。
[1月21日(水) 村田真] |
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