村田真/原久子 |
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1/23-1/24 |
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アート オブ スター・ウォーズ PART2
1/10〜3/7 京都国立博物館[京都] |
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京都どす。原Qやおへん。へえ、にこはんのパパどすえ。昨年夏の「スター・ウォーズ展」を見逃したんで来はったんや。今回は「PART2」と銘打っているけど、前回は「PART1」とは書いてなかったぞ。この分だと「PART3京博の逆襲」とか「エピソード1ファントム学芸員」とか続くかもね。ともあれ、「京博」と「スター・ウォーズ」のグロテスクなミスマッチをこの目でたしかめるために来たのだった。実際ここに並んでいるのは、よくできているとはいえ、しょせん映画のためにつくられたフィクションではないか。そんなものを若冲やレンブラントと同じように仰々しく陳列するのはいかがなものか、などとブツクサいいながら見ていくうち、待てよ、若冲もレンブラントもフィクションに変わりないではないか、と思い直した。そして、円柱の並ぶ展示室に出てハタと気づいた。そうか、片山東熊設計の京都国立博物館そのものが壮大なフィクションだったのだ。三十三間堂や豊国神社に囲まれた擬西洋古典主義建築の京博は、それ自体がグロテスクなつくりもんやないけ。だから「スター・ウォーズ」はミスマッチではなく、むしろ若冲やレンブラントのほうがミスマッチというべきなのだ。あーなんかすっきりした。。
[1月23日(金) 村田真] |
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今村源展:「外」の場所
12/20〜1/31 CUBE & LOFT[大阪] |
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手前のホワイトキューブの展示室と、版画工房をはさんだ奥の工場と民家だった生活空間を使用。なるほど、行ってみて「CUBE
& LOFT」の意味がわかった。作品は一見すっとぼけているけど、けっこう計算されている。
[1月23日(金) 村田真] |
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小谷元彦展「Modification」
1/17〜3/28 キリンプラザ大阪[大阪] |
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壁も床も真っ白で、靴を脱がなければ上がれない注文の多い展示。知らずに靴のまま上がったら注意されてカチンときた。小谷はきわめてユニークなヴィジョンを構築できる作家だが、作品もディスプレイもいささかつくりすぎの印象。
[1月23日(金) 村田真] |
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奈良美智展「S.M.L.」
12/20〜2/1 グラフメディア・ジーエム[大阪] |
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白い掘っ立て小屋が3つ。子供を描いたドローイング小屋、子供を撮ったスライド上映小屋、そして小さな椅子やテーブルを並べた子供小屋。それぞれがS、M、Lの3サイズを表わしているらしい。これなら美術館嫌いのにこさん5歳も喜ぶかも。客は若い女の子ばっかりで、ひとり旅のおやじは早々に退散。
[1月23日(金) 村田真] |
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結成50周年記念 「具体」回顧展
1/24〜3/14 兵庫県立美術館[兵庫] |
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タイトルにある通り、「具体美術協会」が結成されてから50年を記念した回顧展で、この協会に参加した作家たちの作品がならぶ。活動期間より解散してからのほうが、すでに長い時間がたつが。「GUTAI」というのが、ブランドとして「ひとり歩き」している観もあるなかで、こうした全貌をみせてもらえる展覧会は嬉しい。よくほかの展覧会にもこれまで出品されてきた作品から、印刷物に掲載せれた写真でしか観る事のなかった作品まで満喫。
[1月23日(金) 原久子]
階段からのアプローチには金山明《足跡》が敷かれ、入口で村上三郎《通過(紙破り)》をくぐる。どちらも再制作だが、作品をディスプレイに使っていいのか。別にいいけど。それにしても再制作が多い。初期のインスタレーションはほとんど再制作だし、平面の再制作もある。しかも再評価される80年代なかば以降、回顧展が開かれるたびに少しずつ再制作されたものを出しているので、再制作年もばらばら。別にいいんだけど。でも気になるなあ。たとえば偶然の効果を生かしたアクション・ペインティングだったら、再制作は意味ないというか、すべて新作になるはず。その境はどこか。また、入口にあった村上三郎(故人)の《通過(紙破り)》は本人がつくったものではないから、再制作というよりコピーというべきか。しかもこれはもともとパフォーマンス(の残骸)だから話はややこしい。ま、50年もたつといろいろあるわね。
[1月24日(土) 村田真]
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