村田真/原久子 |
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10/2 |
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エミール・ノルデ展
9/18〜11/7 東京都庭園美術館[東京] |
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わが国では23年ぶりの個展、というが油彩はなく、水彩と版画のみのいささか寂しいもの。それでもこれだけノルデの水彩を見られたのは画期的。ノルデはマティスと同世代で、同じころノルデは表現主義を、マティスはフォーヴィスムを立ち上げたのだが、技巧的には両者は正反対といえるほど違う。
[10月2日(土) 村田真] |
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奈良美智 From the Depth
of My Drawer
8/11〜10/11 原美術館[東京] |
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比べるのもなんだが、奈良はどっちかといえばマティスよりノルデに近いかも。つまりフォルムやタッチに魅力がある画家だ。まわりを見ると、観客の約7割が若い女性で、意外なことに男女のカップルが少なく、むしろ女同士や家族連れがめだつ。男2女2の合コンも観察された。これまでの美術展にない傾向だ。まだ昼前なのにカフェが満杯状態というのも画期的。
[10月2日(土) 村田真] |
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ルイージ・プレジッチェ展
10/1〜22 ギャラリーイセヨシ[東京] |
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ピエロに扮した顔のフォトリアリズム絵画と、写真のコラージュによる小品展。技巧は確かで色彩もきれいだ。作者はイタリアの若い画家で、いま人気急上昇中らしい。
[10月2日(土) 村田真] |
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GINZA PHOTO STREET
1930s / 2004
9/22〜10/31 ハウス
オブ シセイドウ[東京] |
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銀座を撮った戦前の写真と、現代の写真。技巧的には現代のほうが圧倒的に多様でおもしろいのに、画像は戦前のほうが興味深く見飽きない。ノスタルジーもあるけれど。
[10月2日(土) 村田真] |
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イサム・ノグチ、ランドスケープへの旅
9/7〜10/17 メゾンエルメス[東京] |
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1949〜56年、イサム・ノグチはボーリンゲン財団の奨学金を得て、ヨーロッパ、エジプト、インド、東南アジアの古代遺跡などを見てまわった。名目はなぜかレジャー(余暇)の研究。これはたぶん芸術と生活を近づけようというもくろみだったんだろう。そのときの写真やドローイングを展示。アジアの風物のなかに、のちの彼の作品の原型となるようなフォルムが見えて興味深い。
[10月2日(土) 村田真] |
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濃淡の段階的な推移 風倉匠展
9/24〜10/16 ギャラリー58[東京] |
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4枚のキャンヴァスにそれぞれ黒、赤、青、黄のグラデーションが施され、上のほうは真っ白。それとなんの関係があるのか、ギャラリーを横切るようにピアノ線がピーンと張られ、その一端には電気コードがつながっているように見え、触ると感電しそうだ。なんだろう、単なるコケおどしか?
[10月2日(土) 村田真] |
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越前谷嘉高展
9/20〜10/2 コバヤシ画廊[東京] |
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画面はジグソーパズルみたいなパターンにおおわれ、ところどころ白い西洋お化けみたいなマンガチックなイメージが浮き出ている。ほんとにジグソーパズルにしたら売れるかも。
[10月2日(土) 村田真] |
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アトリエ・ワン「街の使い方」展
10/2〜12/5 KPOキリンプラザ大阪[大阪] |
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会場には実寸大の狭小住宅の「ミニ・ハウス」を再現。といっても工事用の鉄パイプで骨組みがつくられ、蚊帳用の布で壁はできている。その他にもアトリエ・ワンの設計による別荘「ハウス・アサマ」も実寸大で登場。ペットのような小さな家をペット・アーキテクチャーと呼び、その調査研究の成果も展示。高松伸設計によるキリンプラザ大阪の建築に、建築でもって正面向いて挑戦なんてつもりはないかもしれないけど、塚本由晴+貝島桃代の建築家ユニットのユニークな視点を体験できる。建築展は図面や模型とかが並んでいてつまらないことが多いんだけど、なかなか面白い展覧会でした。
[10月2日(土) 原久子] |
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小松純展
9/27〜10/2 ギャラリー白[大阪] |
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陶でつくった彫刻作品。ご本人がいて、解説をしてくれた。量感と質感で迫ってくるように見えたけど、狭い空間いっぱいに作品が入っていたから、そんなふうに思えたのだろうか。屋外のノイズだらけの広い場所に出してみるとまた見え方が違うのだろう。
[10月2日(土) 原久子] |
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常設展(石川亮)
9/21〜10/9 サイギャラリー[大阪] |
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部屋全体を人間用の「ゴキブリホイホイ」にしてしまうような《HOI-HOI》という作品を作っている一方で、彼がずっとこだわり続けている素材は「鉄」。それも、鉄道のレール。移動の手段としての鉄道レールにいろんな意味を彼は見いだしてきた。
[10月2日(土) 原久子] |
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中村協子展
9/27〜10/2 Oギャラリーeyes[大阪] |
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鼻がずらりと並んだ展覧会。ギャラリー白に続いてこちらでも作家本人が解説をしてくれた。いかにも現代美術でわかりません。。。という顔に見えたのか。真正面から写っている写真を集めて、それを絵画にして、さらにそれを写真に撮るという作業の工程や、なぜそういうことをするのかということを丁寧に教えてくれた。真正面から撮られた写真を探すときや、撮りおろすとき、女性がいかに拒むかというエピソードもまじえて話してくれた。作品より話のほうが面白かった。
[10月2日(土) 原久子] |
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藤本由紀夫×西宮市大谷記念美術館
美術館の遠足8/10
10/2 西宮市大谷記念美術館[兵庫] |
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年に1回、1日だけ開催する「美術館の遠足」も8回目。8年目を迎えた。毎年入場者も増えている。オルゴールを用いた作品など、皆さんどんどん藤本由紀夫の定番作品の楽しみ方を習得し、なんだか儀式や作法のように作品と接している。いつも同じというのが、客の期待を裏切らない方法なのだろうか。今年は、無声映画に手回しオルゴールのライブ演奏を加えたエンターテイメントのおまけつき。
[10月2日(土) 原久子] |
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