村田真/原久子 |
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3/20-3/24 |
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第8回岡本太郎記念現代芸術大賞展
2/27〜4/10 川崎市岡本太郎美術館[神奈川] |
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533点の応募のうち、22人の入選作を展示。「岡本太郎記念」だからなのか、それとも審査員の趣味なのか、けっこうヴィジュアルインパクトの強い、泥臭い作品が多い。買いは山本竜基のブリューゲルばりの絵画。帰りしな村田館長(縁戚関係はない)とばったり会い、吉田喜重監督「日本脱出」の試写に誘われてノコノコとついていく。東京オリンピックの開かれた1964年の作品で、冒頭とラストで岡本太郎の制作実演が見られるのだが、映画そのものは日本版「勝手にしやがれ」みたいでなんだかなつかしい。
[3月20日(日) 村田真] |
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奈良美智展
2/10〜3/21 米子市美術館[鳥取] |
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原美術館(東京)からはじまった展覧会の、三カ所めの巡回地。どんどん会場構成がヴァージョンアップして、同じ展覧会とは名ばかりで、すでに原美術館でのものとはまったく異なる空気をもちはじめた。実際には並んでいる奈良のペインティングやドゥローイングは別の巡回と同じものだが、今回は開催館の収蔵作品(モノクロ写真)を5点使っている。頬に大きな白いガーゼをあてしかめっ面をしているおかっぱ頭の少女の写真と、奈良の歯痛を沈めるために頬に白い布をあてて睨んでいる女の子の絵が並んでかかっている。しっかり食べ尽くした玉蜀黍を握りしめ腹掛けをして立つ幼女の写真と、ナイフで花を茎から切り落とした女の子の絵が並んでいたのは、シュールだった。次は弘前展(4/16~5/22)だ。
[3月20日(日) 原久子] |
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ゴッホ展
3/23〜5/22 東京国立近代美術館[東京] |
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バブル以降、毎年恒例とまではいわないが、2〜3年に1度は開かれてるゴッホ展。もはやありがたみは薄い。しかも今回、ゴッホ作品は約30点と多くない。だが、来てる作品は《芸術家としての自画像》《夜のカフェテラス》《黄色い家》《糸杉と星の見える道》《麦の穂並み》と粒ぞろいのうえ、ゴーガン、セザンヌ、シニャック、ドービニーらの作品や、ゴッホのメモ、浮世絵、写真などの資料も豊富に集めている。また、ゴッホといえばアルル以降ばかりが注目されるが、ここではそれ以前の修業期にも力点が置かれているので、ゴッホ芸術の形成の過程をたどることができる。そのため見終わったときの充実感は圧倒的だ。ただし、作品だけでなく資料の大半もファン・ゴッホ美術館とクレラー・ミュラー美術館からの借りものなので、独自の視点で構成されたというわけでもなさそうだ。
[3月22日(火) 村田真]
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山岸俊之展―COCOONS―
3/24〜4/3 ギャラリーGAN[東京] |
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飯能の山岸くんちではカイコを飼ってたそうだ。そのカイコのマユと、どこから手に入れたのかヒョータンの組み合わせ。板を張った床に座ってだれが死んだとか話をする。あ、山岸くんは美大の同級生です。
[3月24日(木) 村田真] |
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文化遺産としてのモダニズム建築DOCOMOMO 100選展
3/12〜5/8 松下電工汐留ミュージアム[東京] |
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DOCOMOMO(ドコモモ)ってNTTドコモが協賛してるのかと思ったら(マジで)、1988年にオランダで設立された国際組織The Documentation and Conservation of buildings, sites and neighborhoods of the Modern Movementの略称だそうだ。これは、なにげに取り壊されていく近代建築をもういちど見直そうという運動で、日本建築学会でもDOCOMOMO対応ワーキンググループをつくり、近代建築100点を選んだ。その図面や模型、写真などの展示。近代建築といっても明治期の古風な赤レンガ建築などは含まれず、同潤会アパート、原邸(原美術館)、国立西洋美術館、霞が関ビル、セキスイハイムM1など、1920年代から60年代までのいわゆるモダニズム建築に絞っている。美術作品と違ってつい読み込んでしまうので、滞在時間が長くなる。
[3月24日(木) 村田真]
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土屋多加史展
3/7〜3/31 ギャラリーイセヨシ[東京] |
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先日、藝大の修了制作展で見た土屋の個展。花弁のようにシンメトリカルなモノクローム絵画と、鳥を意匠化したカラフルな楕円形の画面の作品。革新的とか独創的とかいうわけではないけれど、好きだなこういう絵。
[3月24日(木) 村田真]
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