村田真/原久子 |
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6/11-6/12 |
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「アニメーションをつくろう」 講師:ヨシムラエリ
6/11 サントリーミュージアム[天保山] |
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5種類の背景からまずひとつを選んで、その背景に合わせてキャラクターづくりからはじめた子供たち。どんどん彼らのイマジネーションは膨らんでゆき、はじめのうちは自分のつくったキャラクターが動画になることに喜び、次第にフレームのなかで別な可能性を見出していった。たった2時間で完成したアニメーションの上映会もやってしまえるなんて、子供の創造力はスゴイ。
[6月11日(土) 原久子] |
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岩井知子「フィレオさん戸ビラ」ライラ ライヒ ウルかさんとビラ ペキ うっ ぺキーナ!
6/9~21 複眼ギャラリー room A[大阪] |
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画廊を訪れると作家の岩井さんがいた。「この展示は真ん中にある布団に寝てみてもらいたい」ということだったので、アップリケのついた白い掛け布団をかぶって仰向けに寝てみる。色テープなどを壁に直接貼った作品は、立ったままの目線で対面したときと、視線の違いによって異なって見える。白い額入りのドローイングは、寝ている位置からは見づらいが、儀式のようなパフォーマンスを彼女が見せてくれたことで、少しずつリラックスしてくる。敷布団の下にはパズルのように板絵の何カ所かに合わせることのできる木片がある。2時間ほど画廊にはいただろうか。6畳ほどのスペースは部屋ごと彼女自身ともいえる。意味を言葉で理解しようとすると、少し苦痛を感じる場所になるかもしれないが、そんなことを思わなければとても気持ちよく過ごすことができる。
[6月11日(土) 原久子] |
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水内義人「HOTEL 水内デナデナ」
6/9~21 複眼ギャラリー roomB[大阪] |
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水内義人の作品をあるところで最近観た。美術館の床に仮設置された彼の作品は、周囲の空気とちょっと馴染みにくかったが、個展で見ると全然迫力が違う。ところ狭しと床に壁に……天井からもぶら下がっている。段ボールが主な素材なのだが、すべての作品が関係しているようで、バラバラのようで、そんなことどうでもいいようで……個展名はなにを指していたのかよくわからないけれど、パワフルでした。隣の部屋の岩井展とのギャップもよかった。
[6月11日(土) 原久子] |
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「縫う人」針仕事の豊かな時間
4/28~6/12 ボーダレスギャラリーNO-MA[滋賀] |
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「縫う」という共通点を持つ作品が、いわゆるアーティストの制作したものと、知的障害を持つ作り手たちの手によるものが、同じ土俵のうえに乗るかたちで展示されている。並んでいても、予備知識を持たない限り、どういったバックグラウンドを持つ人の作品かわからない。勿論、どちらがどうという色眼鏡で見ることもなく作品は目に飛び込んでくる。展覧会のチラシにも写真が使われている坂元郁代の作品は、たくさんの色の糸がかたまりのように縫いつけられていて、見ていると胸がざわざわとしてくるくらいに強いエネルギーを発している。糸で絵を描いてゆくように、表現手段のひとつに刺繍を用いる伊藤存の本。リングファイルで綴じられた作品は頁をめくる楽しさをもたらしてくれる。近江八幡にあるギャラリーまでは大阪から遠かったが、本当に出かけてよかった。
[6月12日(日) 原久子] |
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「写家京三」
5/30~6/12 町家岡崎一[京都] |
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谷口正博+林ケイタのユニットによる作品と、彼らの教え子たちの映像インスタレーションが古い民家で行なわれていた。展示に使われた家は、入口からそのまま奥につながる土間に台所があって、典型的な京都の町家のつくり。築70年ほど経つようだが、お座敷には立派な床の間もある。学生たちはそれぞれ部屋に映像作品を投影。襖や障子で仕切られた日本家屋の特性を活かして、谷口+林は十数枚の鏡を用いて、人の動きなども含めたこの家のなかでのあらゆる側面をカメラでとらえてモニターできるようになっている。入れ子状態になり、場所のイメージが交換されていた。
ほかでも映像展示があるということで、連れて行ってもらった先は子供の頃に馴染みのある祖父母の家の近所だった。火事があって空き地となった屋外スペースで、「浮遊基地」と名付けられた展示が行なわれ、3組の若い作家たちが映像をビルの壁や地面に置いた傾斜のついた台に映していた。
[6月12日(日) 原久子] |
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