村田真/原久子 |
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6/19-6/24 |
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アカデミア美術館[ヴェネツィア] |
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恒例のアカデミア美術館見学。ヴェネツィア派の始祖といわれるベッリーニ一族をはじめ、マンテーニャ、カルパッチョ、ジョルジョーネ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼと、ルネサンスを彩るキラ星のごときヴェネツィア絵画を堪能。18世紀のピエトロ・ロンギもおかしくて好きだけどね。
[6月19日(日) 村田真] |
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サン・ロッコ同信会館[ヴェネツィア] |
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ティツィアーノの初期作品《被昇天の聖母》があるサンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会が休みだったので、隣の聖ロクスを守護神とするサン・ロッコ同信会館へ。ここは、この同信会を最大のパトロンとしたティントレットの作品を集めた、いわばティントレット美術館。内部は暗いうえ、絵は壁の上のほうか天井にはめ込まれているので見づらい。でも美術館じゃないんだから、宗教画とは本来こうして見るもの(というより礼拝するもの)だったということがよくわかる。
[6月19日(日) 村田真] |
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カ・ドーロ[ヴェネツィア] |
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カ・ドーロは「黄金の邸宅」といった意味で、かつてファサードは金でおおわれていたという。大運河の両岸を彩るヴェネシアン・ゴシックのなかでもひときわ優雅な建築だ。内部はフランケッティ美術館になっていて、リアルト橋の隣のドイツ商館の外壁を飾っていたジョルジョーネとティツィアーノのフレスコ画の残骸などが展示されているけど、いちばんの見ものはバルコニーから見る大運河のながめでしょう。
[6月19日(日) 村田真] |
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オルセー美術館[パリ] |
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昨日パリに飛びました。ヴェネツィアも暑かったが、こっちはもっと暑いよお。月曜を移動日にしたのはルーヴルもオルセーも休みだから、と信じて疑わなかったのだが、なんとルーヴルは火曜休館ではないですか。いやルーヴルだけでなく、オルセーを除くほとんどの美術館が火曜休館なのだった。そのせいか、オルセーの前は長蛇の列。日射病で何度も倒れながら(ウソ)ようやく入館。特別展として「新印象派展」が開かれていた。スーラをはじめゴッホ、ピサロ父子、シニャック、クロス、初期のマティスやピカソまで集めている。スーラというと、色彩を厳密に用いてきっちり構成していくストイックな理論家というイメージが強いが、おもしろいことにスーラ以外の新印象派はみんな感覚的で快楽的なのだ。その意味では「新印象派」の印象が変わる文字どおりの「新印象派展」だった。
[6月21日(火) 村田真] |
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ルーヴル美術館[パリ] |
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帰国は夜の便なので、丸1日ルーヴルに遊ぶ。まずはシュリー翼のルーヴルの遺構を見て、ギリシア・ローマ彫刻のあいだをすり抜け、ドゥノン翼1階(日本の2階)のルネサンス・バロック期のイタリア絵画を堪能。《モナ・リザ》の部屋は一新され、《モナ・リザ》のみ壁一面を使い、しかも一段高いところに展示された。これでますます身近に見られなくなったから、模作を置いといてもバレないでしょう。しかし前からそうだったけど、なぜ《モナ・リザ》はティツィアーノやヴェロネーゼらヴェネツィア派の並ぶ部屋に飾られるのだろう。というより、なぜ《モナ・リザ》の部屋にヴェネツィア派の作品が並んでいるのだろう、というべきか。とくに今回レオナルドのほかの作品が別の部屋に移されたから、いっそうヴェネツィア派に囲まれて《モナ・リザ》が孤立することになった。そんなことより、リシュリュー翼2階のフランドル、ネーデルラントの絵画部門がなかなか開かないので、インフォメーションでたずねたら今日は終日閉鎖だと。げ、フェルメールもルーベンスもファン・エイクも見られないのかよ。
[6月22日(水) 村田真] |
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鈴木悠子 展
6/13~6/30 BankART
Studio NYK [神奈川] |
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BankARTのスタジオアーティストの写真展。横浜のありふれた住宅街を超望遠で撮った風景写真。サイズも小さめでちょっと魅力的なんだけど、単なる素人写真が「写真作品」になるギリギリのところ。それをねらっていたのだとすればスゴイけど。
[6月24日(金) 村田真]
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